第1シードのアンディ・マレーを倒して勝ち上がってきたズベレフ。そのプレースタイルは道具の進化により、現代では下火になったと言われるサーブ&ボレー。フェデラー相手にも自分のテニスを信じて挑んだが、第1セットは1ゲームしか取れず落としてしまう。
第2セットではズベレフが先にブレークするも、鮮やかなパッシングショットを決めるフェデラーが2度のブレークに成功し、2セット連取で王手をかけた。
第3セットも磨いてきたサーブ&ボレーを信じて挑むズベレフ。だが、フェデラーはバックハンドからのダウンザライン、ロブショットを決めてセットカウント3-0のストレートで退けた。
フェデラーは準決勝でスイスの後輩で第4シードのスタン・ワウリンカと対戦する。
「ミーシャは大会を通して素晴らしかった。以前はよくケガをしていたので、彼のカムバックは本当に嬉しい」とフェデラー。大会を盛り上げたズベレフの快進撃を称えた。次のワウリンカ戦については、「(昨年優勝した)全米オープンから強さを証明している。彼は現在最高のビッグヒッターだ。しかし、もう勝ち続けるのは十分だろう」と会場を笑わせていた。
Lucky 13 earns the #AusOpen a special place in @rogerfederer's personal record book https://t.co/gOgU268ApL
— #AusOpen (@AustralianOpen) 2017年1月24日
全豪で2年連続13度目のベスト4進出を果たしたフェデラーに、「フェデラー勝った。次はスイス対決」「もうフェデラーの復活優勝しかない」「パッシングがスパッと決まるのが見ていて気持ちいいなー」「あっという間の92分だった」「フェデラーさすが。準決勝も頑張って」「フェデラー強い。全盛期のテニスかと言われると違う感じがするけど、30歳以降では今が一番かもしれない」などの声が寄せられている。
大会前は準々決勝まで残れれば良いと思っていたと話すフェデラーだが、その壁を破ったいまは再び頂点を狙っている。