だが、モノグサの私にはこれが面倒。できのいい裁ちバサミでもないと簡単には切れない。切れたとしても切り口で糸がほつれていて、チェーンなどを掃除する時に糸が絡んだりすると、今度はそれを取らねばならない。
■理想形のウエスは、ほつれず、引っ張りにも強い
そこで先日発見したのが、ホワイトライトニングの「バンブーサイクルワイプ(BAMBOO CYCLE WIPES)」というウェットタイプのペーパーウエスだ。ウェットティッシュなら家庭用がコンビニなどで購入できるが、実は中身が違う。
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ホワイトライトニングの『バンブーサイクルワイプ』
バンブーとネーミングされているところがミソ。つまり繊維に竹(バンブー)が使われている。市販のウェットティッシュとバンブーサイクルワイプの繊維を見比べると、ウェットティッシュがムラのある繊維の表面なのに対して、バンブーサイクルワイプは鹿の子(かのこ)絞りのように六角形の模様が整然と並んでいる。
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バンブーサイクルワイプの鹿の子模様
■コンビニのウェットティッシュと比較
両手で思いっきり引っ張ってみたが、手で引きちぎることはできなかった。一方、コンビニで買ったウェットティッシュはある程度の強度はあるものの、最後はちぎれてしまう。
●1辺サイズの比較
バンブーサイクルワイプ……………………190×260mm
コンビニで買ったウェットティッシュ……140×200mm
エタノール系の溶剤で湿らせているのはコンビニで買ったウェットティッシュだが、バンブーサイクルワイプもアルコール系と思われる。バンブーサイクルワイプをプラスチックの丸いボトルから引き出して使ってみた。
しっとりと湿った感触はウェットティッシュそのもの。自転車のフレームやブレーキ周り、クランク、そしてチェーンと拭き取ると気持ちよく汚れは落ちてくれた。当然、汚れた指先も綺麗になる。
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チェーンの汚れも綺麗に落とせた
また、チェーンなどに絡ませて掃除するとき、バンブーサイクルワイプは竹の繊維のためにとても強靭。少々強く握って拭き取ってもちぎれず、繊維が剥離しないのでとても使いやすい。また鹿の子状の模様が凹凸があるので汚れを取りやすい。
ボトルからは連続して引き出せるが、1枚ずつパックされた携帯用もある。これはロングライドや外出先で、手やサドルなどの汚れ取りに便利だ。
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バンブーサイクルワイプは強靭で切れない
■気になるコストパフォーマンス
気になるのは価格。1枚ごとパッケージされたものが6個入りのボックスが620円(税抜き)のため、1パックは100円強になる。25枚入りのボトルは980円(税抜き)で、こちらは1枚42円ぐらいに相当する。私の購入したコンビニのウェットティッシュは130枚入りで307円だったので、1枚2.5円弱。単純計算ではバンブーサイクルワイプはとても高価なことになる。
だが、繊維の強度が違い使い勝手が圧倒的に良いことに加え、実は丈夫なその繊維のために洗濯して再利用できるのだ。実際に手もみで洗うと綺麗になった。だが強くもみ洗いしたら、部分的に繊維が切れてしまった。
次に洗濯機で洗ったら見事に原型のまま残った。ただ、乾燥工程で強く熱したためにやや縮んだ。洗濯後、自然乾燥が良いみたいだ。その代わりウェットではなくドライなので、乾拭き用やチェーンの注油後のオイル取り用などに利用する。
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もみ洗いで破けたもの(左)と洗濯機で洗ったもの
何回、洗濯に耐えられるかは不明だが、10回程度の再利用ならば、1枚約4円程度のコストになり十分安いのではないだろうか。インターネットでは、36枚入りボトルが2507円程度でも見つけられる。
また1枚パッケージのものは長く持ち続けても、乾燥せずに安心して使えそうだ。コンビニの複数枚入りのウェットティッシュは数回使うとパッケージのシールが甘く、乾燥してカサカサになったりし、結局使えないことがあった。
それと比較してしっかりとパックされたバンブーサイクルワイプは安心して使え、ツーリングバッグに忍ばせておきたいアイテムだ。