どのような思いを抱きながら、日本へ帰ってきたのだろうか。ブンデスリーガの強豪シャルケが運営する日本語版クラブ公式ツイッターが18日、DF内田篤人が治療のために一時帰国するとつぶやいたのを見て、複雑な思いを抱かずにはいられなかった。
長く痛みを抱えてきた右ひざに、自らの判断でメスを入れたのは昨年6月。以来、内田は2015‐16シーズンのすべての公式戦を欠場して、孤独かつ過酷なリハビリ生活を積み重ねてきた。
◆だいぶ上がってきてはいる。
古巣の鹿島アントラーズがアビスパ福岡を下し、J1のファーストステージを制した6月25日。内田は同じくアントラーズ出身のFW大迫勇也(ケルン)とともに、カシマサッカースタジアムへ足を運んでいる。
この試合限りでアントラーズを退団し、サガン鳥栖へ完全移籍する33歳のベテランDF青木剛のユニフォームを身にまとい、試合後には青木本人からサインもしたためてもらった内田は、明るい表情を浮かべながらリハビリが順調に進んでいることを明かしていた。
「だいぶ(コンディションが)上がってきてはいるので。もう少し練習を積み重ねていくなかで、不安などがなくなってくれば、いけるかなという感じはしますけどね。(シャルケの)監督が代わりましたけど、その判断で合宿に参加できたらするし、そういう流れかなという感じがしますけど」
再びドイツへわたったのは7月9日。中国遠征から戻ったチームと合流し、今シーズンから指揮を執るマルクス・ヴァインツィール監督と話し合ったうえで、内田は同12日からのオーストリア合宿に参加した。
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《藤江直人》
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