リバプールは5月18日、スペインのセビージャとUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝で対戦する。勝ったチームには優勝トロフィーと来季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権が与えられる。
プレミアリーグでは全日程を終え、8位でのフィニッシュが確定したリバプール。首位のレスター・シティや4位のマンチェスター・シティに勝ったかと思えば、次の試合では中位や下位の相手に取りこぼすなど安定感に欠ける面はあった。
だがユルゲン・クロップ監督のサッカーは着実に浸透してきており、2004-05シーズンのCL優勝以来となる国際タイトルを手にすれば、古豪復活に勢いがつくのは間違いない。
試合前の会見に出席したクロップ監督は、「EL優勝なら今季は成功だったと言える」との見方を示した。
「私が考えることではなく、周囲が評価することだが、タイトルを勝ち取れなければ誰も成功だと考えないのは確実だ。リバプール100年の歴史を振り返ってみれば無冠で終わったシーズンを成功だとは思わないだろう。記憶に残るような試合はひとつかふたつあったかもしれないが、今はまだ評価を下す時ではない。我々には大きなチャンスがある」
対戦相手のセビージャはEL3連覇を目指している。この大会で強さを見せるクラブとの試合には、「ファンのため我々は全力を尽くすが、当然相手もそうしてくるはずだ」と厳しい展開も予想する。
《岩藤健》
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