・大仏、鶴ヶ丘八幡宮、鎌倉幕府、寺巡り…歴史を感じられる街
・しらす丼、鳩サブレー、甘味処…おいしい食べ物がある街
・由比ヶ浜、稲村ヶ崎、七里ヶ浜…海のある街、見える街(そして、サザンの街)
鎌倉といえば、やはり大仏や海である。山なんてないだろうと思っていたが、ネットで調べてみると「鎌倉アルプス」が検出された。せっかくだから、登ってみようと思った。
●鎌倉アルプスの最高峰・大平山
鎌倉アルプスの最高標高は大平山の159.2m。これくらいの高さならば、普段着で歩いても問題ないだろうと思い、そのままの格好で登ることにした。
JR北鎌倉駅で電車を下りて、円覚寺をぶらりと観光。その後、明月院の方へ。そこまでは観光客ばかりだったのに、急に登山の姿をした人が増える。本格的だな、たかだか159.2mの山なのに…と内心思いつつ、「こんにちは」と言葉を交わす顔はスマイルである。
登山道は今までに登ってきた茨城県の低山と似たような感じ。だが、ヤブからのぞく景色は、近くに住宅街、遠くにビルの山である。反対方面には海が見える。都市部と海に挟まれて、この山は連なっていた。
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海も見える!
実際に歩いてみると、普段着だとややキツい。山は低くても距離はあるコース(下山後にはJR鎌倉駅まで歩いたので、それを含めたら8キロくらい?)だし、陽気もよかったので汗をかく。綿の衣類では、べと付いて気持ち悪い。しかも、筆者の場合はザックではなく、ビジネスバッグである。ただのビジネスバッグではなく、前日買いこんだ本が5冊ほど入っていて、相当重い。
すれ違う人々は、登山さながらの格好の人が圧倒的に多い。帰りの電車でも、登山者風の人がそこそこいた。ハイキングを楽しみに、鎌倉を訪れる人は、案外多いのだ。
鎌倉といえば、ハイキングも楽しめる街。
鎌倉でハイキングという選択肢も、普通にアリなのかもしれない。登山の格好をして快適そうに歩く人々を見て、普段着で登ったことを後悔しながらそう思った。