【THE REAL】小さなエース・中島翔哉の現在位置…J3でのプレーと今夏のリオデジャネイロ五輪を見つめて 4ページ目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE REAL】小さなエース・中島翔哉の現在位置…J3でのプレーと今夏のリオデジャネイロ五輪を見つめて

オピニオン コラム
中島翔哉 参考画像(c)Getty Images
  • 中島翔哉 参考画像(c)Getty Images
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  • アディダスブランドコアストア渋谷リニューアルオープン記念パーティー、ゲストにU-23サッカー日本代表・中島翔哉(2016年3月3日)
  • アディダスブランドコアストア渋谷リニューアルオープン記念パーティー、ゲストにU-23サッカー日本代表・中島翔哉(2016年3月3日)
  • 中島翔哉 参考画像(c)Getty Images
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■激しい競争に勝利するため

中島を迎え入れるためにフォーメーションまで変更した富山での日々は、わずか8ヶ月あまりで終焉を告げた。FC東京へ急きょ復帰した経緯を、安間監督が振り返る。

「翔哉が富山でプレーしている映像を見たミステル(マッシモ・フィッカデンティ前監督)が、『アイツをすぐに戻せ』と言ったんですね。FC東京でポジションがなかった翔哉が、富山で試合に出続けることでチャンスをつかんだわけです。いまはFC東京のトップでプレーするためのワンチャンスをつかむために、歯を食いしばりながらこっち(U‐23)でプレーしている。トップのなかの一人を翔哉が蹴落とし、組織のなかへ入っていけばFC東京もまた強くなる。翔哉にはそれを具現化してほしい」



中島翔哉 参考画像(c)Getty Images


カタールの地でともに死闘をくぐり抜け、決して芳しくなかった下馬評をはねのけて五輪切符を手にした盟友たちは、所属クラブに戻ってJ1およびJ2の舞台で戦っている。

「トップチームでベンチ外の選手は、自分以外では一人もいないと思うので」

自らの現在位置を、逃げることなく真正面から受け止める。それでも、164cm、64kgの小柄な体に切れ味鋭いドリブルと決定力、無尽蔵のスタミナを搭載し、労を惜しむことなく前線からの守備にも奔走する21歳は、ファイティングポーズを失っていない。

「大宮との開幕戦に途中から出て、これからもっと上がっていくと自分では思っていた。当然のことですけど、J3よりもJ1で試合に出るほうがいい。J1で成長を積めるように、もっと、もっと成長して、こういう(J3の)試合で勝っていかないといけない。オリンピックは自分にとっても本当に重要な大会なので、あの舞台で勝つために、一日一日を大事にしていきたい」

(次ページ 未来だけを見据えて)
《藤江直人》

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