【THE REAL】遠藤航が新天地・浦和レッズで抱く貪欲な夢…守備のオールラウンダーへ成長した先に | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE REAL】遠藤航が新天地・浦和レッズで抱く貪欲な夢…守備のオールラウンダーへ成長した先に

オピニオン コラム

遠藤航 参考画像(2016年1月30日)
  • 遠藤航 参考画像(2016年1月30日)
  • 遠藤航 参考画像(2016年1月13日)
  • 遠藤航 参考画像(2015年11月17日)
  • 遠藤航 参考画像(2016年1月30日)
緊張と興奮が交錯する新天地でのデビュー戦。ぎこちなさが先だっても決して不思議ではない状況で、23歳になったばかりの若武者はたくましいばかりの存在感をピッチに刻んだ。

ホームの埼玉スタジアムにシドニーFCを迎え、24日夜に行われたACLグループリーグ初戦。浦和レッズが2点をリードしていた後半30分に、遠藤航が待ち焦がれてきた瞬間が訪れる。

■名刺代わりのビッグプレー

青木拓矢との交代でピッチへ足を踏み入れる。ポジションは青木が務めていたボランチ。期待の新戦力はどのようなプレーを見せるのか。ファンやサポーターが、背番号「6」の一挙手一投足を注視した直後だった。

左サイドの高い位置でボールを受けたMF宇賀神友弥から、マイナスのパスを受ける。ゴール正面からやや左。距離にして約20m。遠藤は迷わず右足を振り抜いた。

カーブ回転がかかった強烈な一撃は、捕球体勢に入った相手GKの手前でバウンドしてファンブルを誘う。降り始めた雨の影響で、ピッチがスリッピーな状態になっていたことも計算していたのだろう。

自身の名前がコールされてから、まだ1分ちょっとしか経過していない。ゴールにこそ結びつかなかったものの、年齢に不釣り合いな冷静沈着さをもアピールする、名刺代わりのビッグプレーにスタンドが沸いた。

わずか1カ月前は、カタールの地でリオデジャネイロ五輪出場をかけた戦いの真っただ中にいた。6大会連続の五輪切符を手土産に、羽田空港に凱旋した1月31日深夜。キャプテンとしてU‐23日本代表をけん引し続けた遠藤は、意外な自己採点を明らかにしている。


遠藤航

「状況を見ながらゲームをコントロールすることはできたと思うけど、全体的なプレーに対しては満足していない。できるだけ周りの選手に気を使いながら、何をすべきかを考えてプレーしていたんですけど、気を使いすぎたというか、自分のよさというものを出せなかったのかなと」

昨シーズンまで所属した湘南ベルマーレでは、3バックで形成される最終ラインの右を主戦場として、さまざまなポジションを務めてきた。そのなかで、ボランチでのプレーは遠藤のなかでこう定義されていた。

「最終ラインの前でしっかりと相手を潰せるディフェンス力だけでなく、攻撃にももっと関わっていく姿勢が求められる」

頂点に立ったU‐23アジア選手権で、相手に先制されたのはU‐23韓国代表との決勝戦だけ。「耐える」という点では及第点をつけられたが、「攻める」という点で個人的に到底物足りなかったのだろう。

■成長していくために

決勝トーナメント以降の3試合は、すべて手に汗握る死闘の連続だった。それでも遠藤は「すごくキツい、という感じの試合はなかった」と泰然自若とした表情でこう続けている。

「もっとボールを受けて前へ出ていくこともそうだし、もっと運動量も上げられたと思う。いろいろな意味でコントロールしすぎたところは課題だった。まだ若いので、もっと思い切りのよさというものを出していかなきゃいけない」

シドニーFCでのプレーからは、自らが掲げた課題を克服したいという思いがほとばしっていた。つかの間のオフを経て、キャンプ中だったレッズに合流してからまだ2週間あまり。新天地にかける覚悟の強さが伝わってくる。

成長するにあたってベストの環境はどこなのか。遠藤は常に考えを巡らせ、自らの去就を決断してきた。そして、複数のチームから届いたオファーの中から、2年連続でラブコールを送ってくれたレッズを選んだ。

【遠藤航が新天地・浦和レッズで抱く貪欲な夢 続く】
《藤江直人》

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