2015年ツール・ド・フランス、7月22日の第17ステージはディーニュ・レ・バン~プラ・ルーの161km。ドイツのシモン・ゲシュケ(ジャイアント・アルペシン)がラスト50kmで逃げ集団からアタックし、独走逃げ切りでアルプス初日を制した。
3週目に突入したこの日。序盤はペーター・サガン(ティンコフ・サクソ)らがアタックし、57km地点で大量28人の逃げ集団が形成される。
一方、メイン集団では総合3位につけるティージェイ・バンガーデレン(BMCレーシング)が体調不良で序盤から遅れ、91km地点でついにバイクを降りてリタイアとなった。
さらにメイン集団前方では総合5位のアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)がチームメイトともに何度かアタックを見せるが、集団に引き戻される。
111km地点の中間スプリント後、逃げ集団からゲシュケがアタック。2015年ツールの最高地点となる標高2250mのアロス峠を越えて、独走態勢を築く。追走のティビー・ピノ(FDJ)がアロス峠の下りで落車する中、ゲシュケは最後の2級山岳プラ・ルーの頂上ゴールも力強く走り、プロ通算3勝目となるツール初勝利を挙げた。
2位は32秒差でアンドリュー・タランスキー(キャノンデール・ガーミン)、3位は1分01秒差でリゴベルト・ウラン。
メイン集団はアロス峠で総合上位陣の争いに絞られるが、下りでコンタドールが落車し、2分以上の遅れをとる。プラ・ルーでは総合2位ナイロ・キンタナ(モビスター)がアタックを繰り返すが、クリストファー・フルーム(スカイ)は落ち着いて対応し、マイヨジョーヌを守った。
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