テニスの全仏オープンは5月27日に男子シングルス2回戦が行われた。第5シードの錦織圭はトマス・ベルッチを7-5、6-4、6-4のストレートで破り、3回戦進出を決めた。
相手のベルッチは前哨戦のジュネーブ・オープンで優勝し、全仏に向け上り調子の選手。第1セットは序盤から気の抜けない展開となったが、第11ゲームをブレークし、終盤に突き放した。
先にセットを奪ったことで錦織は調子を上げる。第2セットは1回戦から課題だったファーストサービスの精度に苦しむも、相手のゲームを2度ブレークし連取。
第3セットではファーストサービスの確立が64%と、若干ではあるが改善も見られた。果敢にネットへ出るプレーでもポイントを奪う。
早め、早めに追い詰められ、ベルッチは集中力を欠いたようでもあった。それでもゲームカウント2-5と追い詰められた状態から、2ゲーム連取して追い上げるなど終盤に意地を見せる。
最後は錦織がサービスエースで粘る相手を振り切り、全仏オープン2度目の3回戦進出を決めた。
試合後インタビューで錦織は、「ここまで良い感触でプレーできてる。トマスのようにタフな相手をストレートで敗れたことには、非常に満足している」と語った。
気になる3回戦の相手は、フェルナンド・ベルダスコを破り勝ち上がってきた、ベンジャミン・ベッカーに決まった。
錦織圭のコメント
「(相手のトマスは)ローマでも(ノバク・)ジョコビッチに良い試合をしていたり、先週ももちろん優勝していたり、クレーで強い選手なのは分かっていた。いつも以上に身構えていた部分はありました」
「フォアで両サイドに打ってこられる選手なので、長いラリーになるのは分かっていました。中盤からは自分がコートの中に入って行って、ダウンザラインなども打っていけたので、主導権を握ってプレーできていたと思います」
「(3回戦で当たるベッカーの印象は)サーブが良い。前回プレーしたときも、サーブからの展開が速かった。攻撃力のある選手。クレーでは初対戦なので、ビデオを見るなどして備えたい」
【やわらかスポーツCYCLE】
《岩藤健》
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