全仏オープン初戦、世界ランキング2位で第2シードのロジャー・フェデラーは、アレハンドロ・ファラに6-3、6-3、6-4でストレート勝ちした。危なげないテニスで順調に勝利したフェデラーだが、会見に現れた彼は苦い表情だった。
その理由はコートにファンが乱入し、セルフィー(自撮り)をせがむ事件が起きたためだ。フェデラーは試合後、気づいたときには男が近くにいて、写真を撮ろうとしていたと当時の様子を振り返った。
「気づいたときには男が傍にいて、誰か分からなかったけど写真を撮ろうとしていた。昨日も練習中に何人かの子供が駆け寄ってきたけど、今日はそれがセンターコートで起きてしまったんだ。選手にはコート上での安全が保証されるべきだ」
警備員もすぐには気づかず、しばらくフェデラーは闖入者と過ごすことになった。過去には試合中に選手が刺される事件も起きている。今回も、もし男がカメラではなく、ナイフを持っていたら痛ましい事件になっていただろう。
《岩藤健》
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