テニスのイタリア国際は5月17日、男子シングルス決勝が行われた。ノバク・ジョコビッチがロジャー・フェデラーを6-4、6-3のストレートで下し、2年連続4度目の優勝を果たした。
初戦から準々決勝の錦織圭戦まで、フルセットの試合が続いたジョコビッチ。生涯グランドスラムを狙う全仏オープンの決勝にピークがくるよう、今大会はスロースタートの調整だった。
だが準決勝のダビド・フェレール戦でストレート勝ちすると、決勝でも最大のライバルだったフェデラーを圧倒。ファーストサービスが入ったとき、84%の確率でポイントを奪い、常に優位な立場で試合を進めた。
ジョコビッチは試合後のインタビューで、「4-4でロジャーは私のサービスゲームに大きなプレッシャーを掛けてきたが、なんとかキープすることができた」と、第1セットの勝負所を振り返った。
第9ゲームをキープし5-4としたジョコビッチは、直後にフェデラーのサービスゲームをブレーク、第1セットを先取した。フェデラーも随所に精度の高いショットを見せ、会場を大いに沸かせたが最後は疲れもあったか、ミスが出て敗れる。
ジョコビッチは今シーズン未だマスターズ無敗、ドバイでフェデラーに敗れたあとはマッチ22連勝中。ビッグ4時代を終わらせ、1強時代に入った感もある。
圧倒的な強さで全仏の開幕を待つ王者に、「今のジョコビッチには誰も勝てないよ」「ジョコビッチ強すぎ。ちょっと手が付けられませんね…」「錦織戦の時は隙がありましたが、決勝のジョコビッチはパーフェクトでした」「ジョコビッチ選手が強すぎて一強時代になってるなぁ。見てる側としてはもっと接戦でどっちが勝つかわからない方が楽しい」と、今のジョコビッチを止められる選手はいるのかとテニスファンも唖然とした。
《岩藤健》
page top