オーストラリアで社会問題…増え続けている電子機器類のゴミ、リサイクル奨励 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

オーストラリアで社会問題…増え続けている電子機器類のゴミ、リサイクル奨励

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増え続ける電子機器類を積極的にリサイクルに回す動きが各州で進められているオーストラリア。

なくてはならないスマートフォンやコンピューター。オーストラリアでは日本ほど製品の移り変わりは多くないものの、それでも利用者は多い。学校では、高校生以上になると宿題などでコンピューターが必要になってくる。

電子機器類のためにゴミが増えないように考えられたのが3Rs(Reduce, Reuse, Recycle/減らす・再使用・再利用)というプログラムだ。

■減らす

購入する際は、何度も繰り返し使えるというものを選ぶ。また新しい物に買い替えるのではなく、アップグレードができるならば、できる限りアップグレードさせるという考え方。

■再使用

壊れた場合は修理する、または使わない場合は、セカンドハンドで他の人に譲るなど。

■再利用

分解して使える部品を再利用し、ゴミになる部分を極力減らす。

3Rsプログラムの中でも特に個人ではなかなかできない再利用という部分を、国や行政が特に力を入れている。そのうちの一つがe-wasteというもの。

2012年9月から南オーストラリア州でスタートをさせたe-wasteは、不要となったコンピューターなどの電子機器製品をリサイクルとして再利用へ回しゴミを減らすことに繋げる。現在は、他州でも積極的に行われているプログラムの一環である。

南オーストラリア州は、オーストラリアの中でも、特にゴミへの意識が高く、この増え続ける電子機器類の廃棄をリサイクルに回すことにシフトする。この州では、いまだに焼却場に多く残されたあるいは、今もなお増え続けている電子機器の廃棄物を2020年までに35%減らすこととしている。

行政は電子機器のどの部分が再利用可能なのかをホームページなどで詳しく説明している。コンピューターのほぼ99%がリサイクルできるものとして、ゴミを最小限に抑えることを推奨している。

これらの機器類は南オーストラリア州では各自治体のリサイクルセンターに個人で持ち込む、または、定期的に自治体のリサイクルのトラックが回収に回る。個人でゴミとして出すくらいの大きさや台数なら現在のところ無料で出すことができる。また最近の傾向としては、SNSでのリサイクル品の交換や売買できるグループが有効活用されている。

今年後半からはZero Wasteキャンペーンが行われる予定でゴミをゼロにする運動が積極的に行われる予定である。

《Australia Photographer Asami SAKURA》

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