【小さな山旅】目印のある山…助川山~高鈴山(1) | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【小さな山旅】目印のある山…助川山~高鈴山(1)

オピニオン コラム
高鈴山の山頂にある雨量観測レーダー。一見、興を削ぐように見える自然の中の人工物であるが、遠くから眺めた際の目印になる。
  • 高鈴山の山頂にある雨量観測レーダー。一見、興を削ぐように見える自然の中の人工物であるが、遠くから眺めた際の目印になる。
  • 一目でわかる、茨城県の山のシンボル・筑波山。
  • 筑波山近辺にある宝篋山。頂上の電波塔が目印。
  • 日立市の山、神峰山。尖った山容でわかりやすいといえばわかりやすい。だが、山容だけ見せられた場合には、その判別が難しくなる。
  • 御前山から奥久慈方面を眺める。写真中央にうっすらと写っているのが奥久慈男体山。遠くから見てもわかる特徴的な山容をしている。
  • 奥久慈男体山。ゴツゴツした岩が男らしい。
  • 遠くに見えるのが日光男体山。台形のかたちをしていて、わかりやすい。
  • 栃木県の那須岳(茶臼岳)もわかりやすい。
尖った山、なだらかな山、大きな山、小さな山。山の形はいろいろあれど、一目でそれとわかる山は意外と少ない。

富士山のような特徴的な形と大きさならば、誰しもわかるだろうが、地域と方位を考慮せずに山容だけを見せられたとして、山名を一致させるのは至難の業である。こと、同様の姿かたちをした山が多い低山に関してみれば、余程の特徴がある山でないと難しい。

筆者は、極度の物覚えの悪さと方向音痴ゆえに、山容と山名が一致する山の数は至極限られている。例えば、筑波山。男体山と女体山からなる双耳峰の美しい姿は、誰しもが一目でそれとわかる姿かたちをしている。例えば、奥久慈男体山。ゴツゴツとした岩肌がむき出しになった姿は、遠く水戸の街から眺めてもわかるほど。

他にも、加波山には近くに風力発電の風車が、宝篋山には電波塔があり、それらが目印となって山容と山名を一致させる手助けをしてくれている。

このように、特徴的な山容や目印となる人工物が建てられている山は、当然わかりやすく、遠くから見てもその山の名を判別することが容易にできる。山の名がわからぬよりは、わかった方が愛着がわく。すると、いつしかその山に登ってみたいという欲望がわいてくる。

今回登った「高鈴山」もそのような山のひとつであった。

高鈴山は、茨城県で唯一、田中澄江氏の著書「花の百名山」に数えられている。日立市と常陸太田市の境にある標高623mの山頂には、雨量観測のレーダーがあり、遠方から眺めても一目でそれとわかる。遠くからこの山を眺めること数十回。山頂に建てられた白く大きな人工物を眺める度に、いつかこの山に登ろうと思っていた。

数年前に風神山に登った際に、ついでにそのまま高鈴山を目指したことがある。だが、軽い気持ちで登り始めたのもあって、あまりの距離の長さに途中で引き返してしまった。昨年の晩秋には、すぐ近くの神峰山と御岩山に登り、高鈴山にも縦走する予定であったが、時間切れで登山を断念した。

高鈴山とは縁がないのではないか。いっそのこと、このまま登らずに遠くからその存在を眺めているだけでもいいのではないか。

眺めるたびに登ろうと思うのだが、いざ登ろうと試みても頂上に到達できない状況に、そのようなことすら考えるようになった。標高623mの低山であっても、筆者にとってはエベレスト並の超高山と同格の存在になりつつあった。

だが、今回は意気込みが違う。今まで「ついで」に登ろうと思って登ろうとしていたのが間違いであった。高鈴山に失礼であった。だから、今回は「高鈴山に登ろう」と決めて、高鈴山に登ることにした。

道に迷って登山口に辿り着くのに時間がかかり大幅に予定時間が狂っても、途中の助川山の山頂で会った登山者一行に「これから高鈴にも登るのですか?」と訪ねたところ、「いやいや、そこまで元気はないですよ。私たちはこれから引き返しますよ」と過去の自分を思い出させるようなことを言われても、延々と続くなだらかで変化のない道のりに飽き飽きしても、ひたすら山頂を目指し歩いた。

そのような訳だからして、これから語らせて頂く山の旅のお話は、長年の恨みつらみが詰まった波乱万丈かつ抱腹絶倒のスペクタクル・ラブ・ロマンスの感動巨編なのである。
《久米成佳》
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