2015年UCIトラック世界選手権フランス大会、最終日2月22日の男子マディソンは地元フランスのブライアン・コカール/モルガン・クネイスキー組が接戦を制して金メダルを獲得した。
250mトラック200周の50kmを2人1組で交代しながら走り、ポイントと周回数を争うマディソンは、ヨーロッパで人気種目のひとつ。序盤はイギリスが他チームを周回遅れにし、リードを奪う。後半、フランス、イタリア、ベルギー、スペインが巻き返して1周のリードを奪い、ポイントでも先行してイギリスを優勝争いからはじき出す。
終盤はフランスがイタリア(リアム・ベルタッツォ/エリア・ビビアーニ)を3ポイントリードしてトップに立つ。ゴールでは、イタリアのビビアーニが1位の5ポイントを獲得するが、フランスも2位で3ポイントを手に入れる。この結果、フランスが計21ポイントに対し、イタリアは計20ポイントで、わずか1ポイント差で金メダルはフランスへ渡った。
なお、フランスのコカールはヨーロッパカーに所属し、ロードレースでも活躍するスプリンターである。
銅メダルはベルギー(ジャスパー・デブイスト/オットー・ベルハーデ)で、15ポイントだった。この種目、日本勢は不出場だった。
フランスのクネイスキーは「厳しいレースだった。イタリアとイギリスがラップを奪い、僕とブライアンにとって楽な展開ではなかった。でもレース中、僕たちは調子がよかった。終盤は僕たちがベストだと思っていた。勝つためにラップを奪ったんだ」と振り返っていた。
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