UCI(国際自転車競技連合)とWFSGI(世界スポーツ用品工業連盟) は、様々な関係者との協議を重ねた結果、将来プロロードレースにディスクブレーキを導入することを視野に今シーズン中に試験を開始することを4月14日に発表した。
2015年UCIプロロードレースシーズン中、全チームは8~9月中の任意の2イベントでディスクブレーキ搭載バイクを使う機会を持てる。テストは2016年もUCIプロロードレースカレンダー上の全イベントで継続される。もし結果が満足いくものであれば、2017年UCIワールドツアーからディスクブレーキが正式に導入される。最終的に、全レベルのロードレースにディスクブレーキを導入することを目的とする。
UCIのブライアン・クックソン会長は「ディスクブレーキはマウンテンバイクで約10年、シクロクロスで過去2年使用されてきたが、ロードレースへの導入は直接の関係者全員と協力して注意深く研究されなければならない。それには選手、チーム、メーカーが含まれる。この一歩は、自転車競技を観客、選手、バイクユーザー、放送関係者にとってさらに魅力的にするための革新を促進したいというUCIの意向の一環なのだ」とディスクブレーキ導入に前向きな姿勢を見せている。
ディスクブレーキ導入は、自転車産業の発展や選手のパフォーマンス向上への貢献が期待される一方、落車時にディスクによって選手が負傷する危険や、またディスクブレーキ車とキャリパーブレーキ車が混在する場合は、ニュートラルサポート機材を両方用意しなければならないなどの懸念材料もある。
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