ブリヂストンアンカーが発表した同ブランド初のタイムトライアル(TT)バイク「RT9」。その空力性能の実証実験が、12月19日に静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで行われ、メディアに公開された。
この実験には、ブリヂストンアンカー・サイクリングチームの井上和郎、椿大志、そしてこの日現役復帰を発表した西薗良太の3選手が参加した。
実験は、DHバーをつけたロードバイク「アンカーRMZ」、2012年に西薗が全日本TT選手権を制したときに使用したプロトタイプTTバイク、そして「RT9」の3車種を椿が乗り分けるかたちで行われ、45km/hの一定速度で風などの影響を受けない室内トラックを3km走行し、その平均出力を比較した。
この結果、ロードバイクは平均344W、プロトタイプTTバイクは平均334W、「RT9」は平均316Wとなった。この数値から「RT9」はロードバイクと比べ約8.1%もパワーを節約できることが立証された。実際のレースでは、この違いはかなり大きいと言える。
実験を担当した椿は「ポジションも出しやすいので、もっと煮詰めていけば高い性能が出せる。これで来年の全日本TTを狙いたい」と語っていた。
また西薗と井上は3kmTTに挑戦。静止状態からスタートし、西薗は3分41秒79(平均48.6km/h)、井上は3分46秒76(平均47.6km/h)と高いパフォーマンスを示した。
「RT9」は現在受注受付中で、2015年4月より一般のデリバリーが始まる。
※伊豆ベロドロームより特別な許可をもらって走行・撮影
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