【ブエルタ・ア・エスパーニャ14】最終決戦、超級山頂ゴールを総合首位のコンタドールが制す | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ブエルタ・ア・エスパーニャ14】最終決戦、超級山頂ゴールを総合首位のコンタドールが制す

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超級山頂ゴールを制したコンタドール(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第20ステージ)
  • 超級山頂ゴールを制したコンタドール(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第20ステージ)
  • エルタ・ア・エスパーニャ14第20ステージのプロフィールマップ
  • ブエルタ・ア・エスパーニャ14第20ステージ、山頂ゴールまで残り12.7kmのプロフィールマップ
  • 前半に形勢された逃げ集だ(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第20ステージ)
  • 4人の逃げ集団(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第20ステージ)
  • メイン集団(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第20ステージ)
  • フルームとコンタドール(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第20ステージ)
  • 残り1kmを切ってアタックしたコンタドール(ブエルタ・ア・エスパーニャ14第20ステージ)
スペイン全土を舞台に3週間かけて行われるステージレース、第69回ブエルタ・ア・エスパーニャ。

第20ステージはサントエステボ・デ・リバスデシルからプエルトデアンカレスまでの185.7kmで行われ、カテゴリー超級の難関山頂ゴールを総合リーダーの アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)が制した。

最終日前日。決戦の舞台は今大会2回目の超級山頂ゴールとなる距離12.7kmのプエルトデアンカレスだ。前半からアップダウンが続き、後半は山岳ポイントがカテゴリー2級、3級、1級、そして山頂ゴールと続く厳しいコース。レースはスタートから38kmで4人の逃げ集団が形勢された。

プリジミスラウ・ニエミエツ(ランプレ・メリダ)、ジェローム・コッペル(コフィディス)、マキシム・ムドレル(ヨーロッパカー)、ワウテル・ポエルス (オメガファルマ・クイックステップ)が今大会最後の逃げメンバーだ。レース開始から2時間、4人は79km地点で後続とのタイム差を10分半まで広げた。

後続のメイン集団では前半をアスタナ、後半に入りスカイが中心となり先頭を牽く。4人とのタイム差はゴールまで残り40km地点で4分まで縮まった。

逃げ集団は1級山岳の上りでポエルスが脱落した。その後ニエミエツが単独でアタックして山頂を1位通過。間もなく下りでコッペルが追いつき、ふたりで逃げることに。

最後の山頂ゴールへの上りに入り再びニエミエツが仕掛けるとコッペルは追走できない。そのままニエミエツのひとり旅が始まったが、後方でスカイが強烈な勢いでメイン集団を牽いていた。残り11kmでニエミエツのアドバンテージはたった20秒になっていた。

スカイはコッペルを吸収した。それからすぐにこの日2回目の中間スプリントポイントがやってきた。そこをニエミエツに次いで2位通過したのは総合2位のクリストファー・フルーム(スカイ)だ。

総合リーダーのコンタドールから1分37秒遅れで最終決戦を迎えたフルーム。第5、第18ステージでも中間スプリントポイントを獲得して秒刻みでコンタドールとの差を詰めてきた。削れるタイムは1秒でもムダにはしない。ここも2位通過することで2秒削った。

残り10kmを切ってニエミエツも捕まった。最終決戦、いよいよ総合上位陣の争いが始まる。最初に仕掛けたのは総合4位のホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)だ。得意の上り、どんどん後続を引き離して駆け上がる。ロドリゲスを追走する動きこそなかったが、後続もペースが上がる。

集団は分断され、あっという間に区間優勝争いはコンタドール、フルーム、アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)、ファビオ・アール(アスタナ)と見事にトップ5に絞られた。

追走する4人で積極的な動きをしたのはやはりフルームだ。普段はサドルに座ったままのシッティングで坂を上るスタイルだが、今回は腰を上げるダンシングも多用して加速する。リーダーのコンタドールはフルームの背後をピタリとマークして決して離れない。そしてゴールまで6km以上残してバルベルデとアールは千切れてしまう。

次にフルームとコンタドールは独走していたロドリゲスを捕まえ、残り4kmで振り切った。いよいよ総合リーダーと総合2位、1対1の力比べが始まった。しかしコンタドールは依然としてフルームの背後をキープ。ふたりのタイム差は1分半以上、コンタドールはそれを守るだけで総合優勝が確実に見えてくる。当然の作戦だ。

フルームとコンタドールは7月のツール・ド・フランスに総合優勝候補として出場したが、ふたりとも大会序盤に落車してリタイア。山岳ステージで対決することなく夏が終わった。だが共にケガを乗り越え、奇跡的とも思える回復力で今大会の参加を表明してファンを湧かせた。夏に叶わなかった直接対決が実現したのだ。

フルームがコンタドールを突き放す決定的なアタックが出来ないままゴールが近づいてきた。そして残り1kmのバナーを過ぎ、ダンシングを繰り返すフルームがサドルに腰を下ろした次の瞬間、ついにコンタドールが動いた。一気にスピードアップするとフルームを置き去りにして、熱狂する観客たちの間を駆け抜けていく。

コンタドールは両手を広げて超級山頂ゴールに飛び込んだ。今大会2回目の区間優勝、そして総合優勝に王手をかけた。

区間2位は16秒遅れでフルーム、区間3位は57秒遅れでバルベルデ。コンタドールの圧勝だ。

第20ステージ終了時点での総合成績は以下の通り。カッコ内は前日の順位。

1位 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)81h 12' 13’’
2位 (2位ー)クリストファー・フルーム(スカイ)+1' 37’’
3位 (3位ー)アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)+2' 35’’
4位 (4位ー)ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)+3' 57’'
5位 (5位ー)ファビオ・アール(アスタナ)+4' 46’’
6位 (7位△)サムエル・サンチェス(BMCレーシング)+10’ 07’’
7位 (6位▼)ダニエル・マーティン(ガーミン・シャープ)+ 10' 24’’
8位 (8位ー)ワレン・バルギル(ジャイアント・シマノ)+ 12' 13’’
9位 (9位ー)ダニエル・ナバーロ(コフィディス)+13' 09’’
10位 (10位ー)ダミアーノ・カルーゾ(キャノンデール)+ 13' 15’’

最終日、第21ステージは9.7kmの個人タイムトライアル。キリスト教巡礼地として知られるサンティアゴデコンポステーラが最終ゴールだ。

大会は総距離およそ3240km、9月14日まで全21ステージで行われる。


Resumen etapa 20 - Santo Estevo de Ribas de Sil... 投稿者 la_vuelta
《五味渕秀行》

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