【ヴェロシティ14】自然と都市と人をつなぐ、自転車革命の芽をみる | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ヴェロシティ14】自然と都市と人をつなぐ、自転車革命の芽をみる

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南オーストラリア州には、国立公園を含む多くの公園がある。

政府は、自然を壊さず、かつ人々にも優しい公園づくりを目指しているという。現地の調査では、自然のなかでアクティビティをする理由でもっとも多かったのが、「楽しむこと」が目的という結果。

南オーストラにアの自然を残したまま公園を作るということが、イコール人々の楽しみに繋がる。自然の景観を残し、自転車のバイクパスを作ることが、ここアデレードでも大きな目標となっている。さらには、自転車または歩行者専用の道路の整備は現在も続けられている。

今回、ヴェロシティカンファレンスに参加聴講された大阪市立大学 准教授 吉田長裕氏は、アデレードの街、そしてカンファレンスの感想を次のように述べた。

「アデレードでは、都市交通としてオーバンと呼ばれる急行バス、また自転車関連の交通政策といい、新しいものを受け入れる土壌があると思います。美しい大自然と都市生活の良さをいいとこ取りしたようなライフスタイルがあるように思いました」。

「至る所に自転車を活用できるポテンシャルがあり、一部の人たちがすでにそれに気づいて様々な活動を始めていたのが印象的でした」。

さらに氏は、都市交通環境と自転車の関わりについても学びがあったとする。「ヴェロシティカンファレンスについては、会議のコンセプトである『more than just a conference』というだけあって、様々なイベントが並行して開催されており、フィジカル面でも刺激のある会議でした」。

「個人的には、Janette Sadik-Khan氏によるNY市の事例紹介をはじめとする、交通空間を都市空間に変容するために自転車が関わっていること、また一方でオフロードサイトでは、“人が公園を必要とし、公園も人を必要としている”という課題に、自転車がツーリズムなどの分野で新しいきっかけを提供していることが、自転車革命と呼ばれるにふさわしい変化として現れてきていることと実感しました」とした。

自然豊かなアデレード。その中で自転車を含め、どのように人々が自然と共存していくのかが、今後も引き続きの課題となっている。
《豪州フォトグラファー さくら麻美》

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