
「第28回 ITTF-ATTUアジア卓球選手権大会 2025」は12日、インド・ブバネーシュワルで女子団体の準々決勝が行われ、日本は北朝鮮と対戦。マッチカウント3-2で勝利し、準決勝進出を決めた。
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■4マッチがフルゲームの激闘
連覇を狙う日本女子は、難敵・北朝鮮との一戦に臨むにあたり、中澤鋭監督が組むオーダーにも注目が集まった。チームは張本美和(木下グループ)をエース起用し、早田ひな(日本生命)、大藤沙月(ミキハウス)の3選手で挑んだ。
第1マッチに登場した張本美は、チャ・スヨンと対戦。世界ランキングでは張本美が7位に対し、チャ・スヨンは486位と大きな差があったが、第1、第4ゲームを奪われる苦戦の展開。それでも最終ゲームは11-1と圧倒して意地の勝利を収めた。
続く第2マッチは早田がキム・クムヨンと激突。昨夏のパリ五輪混合ダブルスで早田・張本智和(トヨタ自動車)ペアが敗れた“因縁の相手”との再戦となった。互いにデュースの応酬となる接戦の末、最終ゲームをキムに奪われ、早田は2-3で惜敗した。
第3マッチでは大藤がパク・スギョンと対戦。世界ランキング508位の相手に中盤まで優位に試合を進めたが、第4ゲームを15-17で落としフルゲームへ。それでも最終ゲームを11-3で制し、再び日本にリードをもたらした。
第4マッチで再び登場した張本美は、キム・クムヨンと対戦。昨年のシングルス決勝でも顔を合わせた因縁の相手に対し、フルゲームまでもつれる展開となるが、最後は4-11で敗れ、勝負は最終マッチへともつれ込んだ。
第5マッチを任された早田はチャ・スヨンに第1ゲームを奪われ苦しいスタートとなったが、そこから冷静に立て直し、第2ゲーム以降を連取。サウスポーエースの意地を見せ、逆転勝ちで日本を準決勝進出へ導いた。
過去、何度も苦しめられてきた北朝鮮を相手に、手に汗握る激闘を制した日本女子。難敵との死闘を乗り越えたチームは、2大会連続の金メダルへ向けて歩みを進める。
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