
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が11日(日本時間12日)、本拠地でのタイガース戦に「2番右翼」で先発出場し、45、46号本塁打を放った。キャリア通算では361本となり、ジョー・ディマジオに並び球団歴代4位となった。この日は2001年9月11日に発生した米同時多発テロから24年。試合前には追悼式が行われ、球場を訪れていたドナルド・トランプ米大統領がヤンキースの選手たちを激励していた。
◆「大谷翔平が圧勝する」MVPレースは決着か……シュワーバーもソトも寄せ付けず「3年連続受賞は確実」と米メディア
■2打席連発の45、46号
初回1死で迎えたジャッジの第1打席。相手先発タイラー・ホルトン投手が投じたカットボールを捉えると、打球は左中間フェンスをオーバー。2試合ぶりの一発となる45号先制ソロは、キャリア通算360本塁打となった。
これで勢いに乗ると、続く3回の第2打席でも相手2番手ソーヤー・ジブソンロング投手の内角直球を叩き、左中間スタンドに運んだ。2打席連発の46号ソロは、打球速度114.9マイル(約184.91キロ)、飛距離434フィート(約132.28メートル)、角度32度を記録した完璧な一撃。通算では361本塁打となり、ヤンキース歴代4位のディマジオに並んだ。
歴代1位はベーブ・ルースの659本で、次いでミッキー・マントルの536本、3位は493本のルー・ゲーリックとなっており、いずれも米野球殿堂入りを果たした名選手。ジャッジもこのレジェンドたちに続く形となった。
■大統領「君たちは勝つ」
この日は2001年に発生した米同時多発テロから24年となり、試合前には追悼式も行われた。球場を訪れたトランプ大統領はヤンキースのロッカールームにも姿を見せ、「君たちは勝つ。最後まで戦い抜き、プレーオフに進出する」と選手たちにエールを贈った。
そして、ジャッジと握手を交わすと「これだけの筋肉があるなら完璧に打たないといけないな」とゲキを飛ばしつつ、「君は素晴らしい選手だ。信じられないほどの選手だ」と称賛。一方のジャッジは「お会いできてうれしいです。感謝します」と応じた。
9.11という日にニューヨーク市民を勇気付ける2発を放ち、まさに千両役者ぶりを発揮した主砲。大谷翔平投手(ドジャース)とともに狙う2年連続50本塁打という偉業に向けて、ラストスパートをかけてきた。
◆ローリーとシュワーバー、史上初の珍記録目前「.260未満、50本塁打」 チーム“1試合平均本塁打数”は149年間で史上6位に
◆マ軍ローリー、歴史的シーズンの28歳は「60本塁打を達成できるのか?」 ジャッジと熾烈なMVP争い、公式が指摘した“確定条件”