20日は100m自由形、100m平泳ぎ、200m個人メドレーにエントリーした渡辺。100m自由形は予選11位で決勝は逃したが、100m平泳ぎと200m個人メドレーは満足のいく結果を得られた。
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渡辺一平選手(早稲田大学)
100m平泳ぎは目標としていた59秒台となる59秒99で優勝。200m個人メドレーは2分00分62で3位に入り、「0.1というわずかなタイムだが自己新記録を更新できた」と頬をゆるませた。得意とするのは平泳ぎだが、練習の一環として個人メドレーなどに参加した。
好調の要因に早稲田大学の先輩・坂井聖人らとの練習を挙げ、競い合う仲間がいることで「手を抜くことなくずっと練習している。それがタイムにつながっていると感じる」と話す。200m平泳ぎでは世界新記録保持者となった渡辺だが、100m平泳ぎでは世界との壁を感じている。
「(世界記録保持者の)アダム・ピーティー選手(英国)は57秒1というとんでもない記録で泳いでいて、2秒8ぐらい離されている。(自分と比べて)前半で1秒5、後半で1秒3くらい離されているので、100mに関してはすべて強化が必要」
20日の100m平泳ぎではスタートのちょっとした失敗やターンでの浮上時の焦りがタイムロスにつながったと分析し、今後の課題とする。
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渡辺一平選手(早稲田大学)
4月に行われる日本選手権では100mと200mの平泳ぎで出場予定。だが両種目の開催日程に開きがあるため、個人メドレー出場の可能性も「代表を狙うわけではないが調整をしている時期なので、自己ベスト更新を目標に何かしら出たい」と示唆した。今後はメキシコで高地合宿を行う。