オーストラリア国内での長距離ドライブ…楽しむためには急がない | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

オーストラリア国内での長距離ドライブ…楽しむためには急がない

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田舎では羊があちらこちらに
  • 田舎では羊があちらこちらに
  • 昔は電車か何かが走っていたのか、橋の面影が残っていました
  • 夜間運転ではカンガルーの飛び出しにも要注意です
  • 田舎では羊があちらこちらに
  • すでに使われなくなったトラクターが
  • こちらは廃墟となった牧場の建物。これらの建物も多く見かけます
  • 線路脇の休憩所では古い電車のパーツで飾られていました
  • 高速道路で見かける休憩所
北海道の約10倍の広さを持つオーストラリア南オーストラリア州。これだけの広大な土地を旅しないわけにはいきません。久しぶりに時間ができたので、車で二泊三日のひとり旅に出かけました。

今回の旅の目的はふたつあります。ひとつは、いつかはすべての州に行きたいので今回はその一部、もうひとつは南オーストラリア州アデレードから北のノーザンテリトリー州ダーウィン間の約3000kmを走る長距離電車ザ・ガン(The Ghan)の走るところを見ることです。

今までいくつかの場所を旅してきましたが、クルマで旅行をする点で日本と勝手が違い、注意しなければならない点があります。

1.場所を探すのがひと苦労

日本では観光名所を探すのにさほど苦労はしませんが、オーストラリアでは道路に立っている標識が小さすぎることが時々あります。または名所なのかどうかもわからないサインが多く、あらかじめ情報収集をしておかないと見過ごしてしまいます。

2.コンビニがない

南オーストラリア州の高速道路が無料なのはありがたいのですが、途中にコンビニが一切存在しません。

大きな街にはガソリンスタンド兼スーパーがあるのですが、小さな街にはガソリンスタンドくらいしかありません。またそのスタンドや街の中のお店の閉店時間が早いこと、また日曜・祭日などお休みの場合もあるので要注意です。かなり田舎に行くと、150kmもの間ガソリンスタンドすらないところも。途中でガス欠になりかねません。

3.緊急事態の時に応援が呼べない

日本のように高速道路にひっきりなしにクルマが通る事情と反して、ほとんどクルマが走っていない場所も多いです。何かある時に人を呼べないということも。

4.夜間走行の危険

高速道路とはいえ田舎に行けば行くほど街灯がない場合も多く、夜間走行が危険になることがあります。また走っているクルマのライトに向かって走ってくる動物もいるので、運転には注意が必要です。基本的には夜間は走行しないことがベスト。

5.道路環境の変化に対応できるかどうか

最近の高速道路はほぼ舗装されているのですが、メインの一般道路でも舗装されていない場所もあります。4WDのクルマが必要な場合も。

6.知らない場所にはひとりで出かけない

今回も情報だけはかなり調べて行きました。というのは、やはりひとりでは出かけないほうが無難な場所もあるからです。理由は何かのトラブルが起きた時に、ひとりでは対応できないことにあります。

7.つながらないこともあるインターネット

山の中に入るとインターネットやナビがつながらないことがあります。ナビを見ている間にいきなりネット回線が切れたりすることもしばしば。その時に役にたつのは印刷された地図やガイドブック。道はさほど複雑ではないので、これらは大いに役立ちました。

8.急がない、のんびりドライブするのが長距離運転

高速道路にはときおり休憩所の標識がありました。ほとんどはお店もなく木が茂っていてテーブルやベンチがあるだけなのですが、こういう場所で森林浴をしながら休憩します。長距離を運転するために必要なのは、やはり急がないで休憩をしながらということ。貨物用のクルマが休憩していることも多く、私もかなりの頻度で使いました。

オーストラリアの道路を長距離走るということだけでも日本との違いが多くありました。これらを考えた上で準備をすることがオーストラリア国内の長距離運転の大事なこと。日本の高速道路のような渋滞でのストレスはないので、のんびり運転で道中を楽しむことが疲れない長距離運転での旅だと言えるでしょう。

ザ・ガンの走る姿を見るまで、まだまだドライブの旅は続きます。(続)
《Asami SAKURA from Adelaide, SA》

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