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【津々見友彦の6輪生活】米国警察も使用するウェアラブルカメラ…トランセンド「DrivePro Body 20」

オピニオン コラム
【津々見友彦の6輪生活】米国警察も使用するウェアラブルカメラ…トランセンド「DrivePro Body 20」
  • 【津々見友彦の6輪生活】米国警察も使用するウェアラブルカメラ…トランセンド「DrivePro Body 20」
  • トランセンドのウェアラブルカメラ「DrivePro Body 20」後面
  • トランセンドのウェアラブルカメラ「DrivePro Body 20」一式
  • トランセンドのウェアラブルカメラ「DrivePro Body 20」前面
  • トランセンドのウェアラブルカメラ「DrivePro Body 20」横面
  • iPhoneなどスマートフォンで動画のアングルが確認できる
  • 「DrivePro Body 20」を着けて走ってみた
  • 「DrivePro Body 20」を着けて走ってみた
■アプリ「DrivePro Body」のできること

本体をオンにして静止画用の凸面ボタンを長押しすると、ブルーのLEDが点灯してWi-Fiが起動する。iPhoneなどとWi-Fi接続できるが、姉妹品「DrivePro Body 10」ではWi-Fi接続ができないので要注意。

このアプリでは解像度の設定が可能。フルHD(1920x1080)と720p(1280×720)のピクセルが選べ、私はメモリー容量のセーブとともにPCへの転送時間を短くするために720pを選択した。720pでも画質的に不満はなく、通常ならこの画質で良いと思われる。

その他にはタイムスタンプの「あり、なし」。これは絶対に「あり」だ。マイクの「オン、オフ」もオンだ。その他にLED型の信号機のサイクルの項目があるが、(関東は50Hz、関西は60Hz)このアプリでは変更できない。

このアプリで有り難いのは、ライブで画像が見られること。なのでカメラアングル設定には必須だ。なお、ライブで画像を確認しながらの録画も可能。ただしバッテリーの消耗を考えると、カメラを固定している場合はあまりオススメではない。私はアングルが決まるとWi-Fiはオフにした。


iPhoneなどスマートフォンで動画のアングルが確認できる

WindowsPCアプリの「DrivePro Body Toolbox」なら、PCの操作で50Hzと60Hzが変更可能。これによりLED信号機が消灯して映るトラブルは防げるのだろう。私は50Hzに設定し、都内の信号はチカチカはしているものの、確実に赤なのか青信号なのか確認できた。

バッテリーの持ち時間はカタログによると3.5時間とされている。状況により異なるだろうが3時間程度は確実に持つと思われ、この画質で3時間なら不満はない。充電しながらの録画はできない。

動画撮影データは3分ごとのファイルに自動的に分離される。これは便利だ。アクシデントなどの場面を何時間分も最初から見て探すのは大変。これなら「ココ!」と思うシーンをワンクリックで探し出せ、不要部分は削除すればよい。使い勝手はすこぶる良い。


「DrivePro Body 20」を着けて走ってみた

私は720pの画質で録画したが、十分満足できる画質だ。デイパックを背負い、そのショルダーベルトに取り付けた。そのせいかカメラに振動があまり入らないのかもしれないが、画像が振動のたびにグニャグニャする“こんにゃく現象”は小さい。対行車のナンバーも昼間は読み取れている。夜間でも明るく撮影され、ナンバーはライトのハレーションで読めないが周囲の状況は満足する明るさで撮れている。

■データはPCの「DrivePro Body Toolbox」で管理

カメラ本体とPCは専用のUSBケーブルで接続。アプリのDrivePro Body Toolboxを立上げるとすぐに認識。 “Backup”をクリックすると、自動的に「DriveProBody」と言うフォルダーが作成され、動画と静止画はそこにコピーされる。

動画(MOV)静止画(jpg)を見たい時には、フォルダーアイコンをクリックする。カメラ内部のデータに接続できて、ここでWindowsPCのアプリで見ることもできる。画像には日付と時間が刻印されている。削除したい場合はここでカメラから削除。削除しても、データそのものは別途PCのバックアップフォルダー「DriveProBody」に残っているので安心だ。

●音質も満足
録画中に友人と出会い立ち話をしたが、自分自身の声はもちろん3mほど離れていた友人の声も周りが静かだった好条件もあるが、とてもクリアに入っていた。

●機能は単機能、簡単な操作性
動画を撮り、必要な時には静止画を撮る。ただそれだけだ。なので、インターバル撮影のタイムラプスなどはできない。だが、それだけに失敗はない。スタートボタンを長押しして、その後は必要に応じて静止画を撮りたければ静止画ボタンをチョン押しするだけだ。

●手元で再生可能
Wi-Fiで接続し、iPhoneやアンドロイド携帯で録画や静止画の再生が可能。アクシデントなどが起きたら、すぐにその場で状況を再生できる。これはとても便利だ。先程述べたように、ファイルは細かく分散されているので、タイムスタンプでどの辺りかすぐに発見できる。

●データの削除はPCで
撮影データはiPhoneなどではできない。帰宅してWindowsPCでしかできないのだ。ロングライドの時に、出先で消せないのはちょっと不便な気もするが、このカメラの性格上仕方がない。どうしても消したいならば小型軽量のPCを持参する必要があるだろう。なお、PCへのデータ転送はやや時間がかかる。1.5MBで約5分かかった。

●装着は簡単
私はデイパックのショルダーストラップに「360°回転クリップホルダー」で挟んで留め、そのホルダーに本体をはめ込むだけ。取り外しも簡単だ。でも万が一、外れて無くさないためにカメラ本体にストラップを取り付け、それをショルダーストラップにまた小さなクリップで留めている。

360°回転クリップホルダー以外にも、マジックテープで付属のホルダーに留められるようになっているので何かと便利だ。

ボディはIPX4仕様で生活防水程度だが、多少の雨天なら大丈夫。ただし、USBの本体側プラグはカメラ真下に丸型の4層タイプがあるので、ここを濡らすと具合が悪いが小雨ならまず濡れない場所だ。

●高いコストパフォーマンス
価格はオープン価格で、私は通販で1.8万円ほどで購入した。動画も静止画も美しく満足行くレベルだ。それにサイクリストにとって、自転車本体やヘルメットではなく胸につけられる点が特に気に入った。

ヘルメットに取り付けると重くグラグラする。またバイクに直接的に取り付けると、バイクから離れる時にいちいち取り外す必要がある。胸にあるとそのままレストランでもトイレでも気軽に行ける。操作も簡単。スイッチのオンオフを走りながら簡単にできる。今一番お気に入りで実用的なライドレコーダーだ。
《津々見友彦》

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