ポケモンGO、ボクもやってます。欧州と日本でのアプリ公開がちょうどツール・ド・フランスの開催時期で、出場しているプロ選手の間でも話題になった。そこでアルプスのモルジンヌにいたボクも現地でさっそくダウンロード。
■近所が「ポケストップ」になっていた
日本から持っていったAndroidスマホのPlayストアで取得したので、残念ながら日本語版だ。現地でわけもわからず起動してみると、道路地図が環状交差点ばかりで、「へー、こういうデザインなんだ」と勘違いしていたが、日本に帰ってくると日本なりの道路だったので、プレイするエリアで画面の雰囲気が一変するのが面白いと思った。
帰国してすぐにボクの家の隣にあるお寺さんが「ポケストップ」になっていて、ご近所さんが「見知らぬ人が立ち止まっていて治安的に不安だわ」と世間話をした。しばらくしてボクは簡単な外科手術をしたので、その後の1週間は自分の部屋で安静にするハメに。
ベッドに寝っ転がっているとスマホを触ることしかできないので、ポケモンGOは結構はかどった。自分の部屋がポケストップって幸せだなと感じて、アイテムはたまる一方だったが、ポッポとコラッタしか出現しないのでうんざりし始めた。
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ポケモンGO、自分の部屋ではポッポが出現
■ポケモンGOでやせられるの?
ようやく外を散歩できるようになったので、スマホを片手に痛みを我慢しながら歩数を稼いだ。右手にはスマホ、そして左手首には心拍計搭載のスポーツウオッチを装着して近所を歩き始め、徐々に距離を伸ばしていく。そのころウェブ上では「ポケモンGOでフィットネス成功!」などの書き込みが続々と出現。「そんな利用価値もあるんだ!」と共感する人も増えていた。
ところでホントにポケモンGOでやせられるの?
左の手首にした光学式心拍計によれば、ポケストップをめぐるボクの心拍数は1分間に80回だ。例えばボクがゲーム好きの30歳男子・安静時心拍数60だとする。脂肪を最も効率的に燃焼させる心拍ゾーンを算出する計算式にあてはめてみよう。
●脂肪を最も効率的に燃焼させる心拍ゾーン
220ー年齢=最大心拍数
(最大心拍数ー安静時心拍数)×0.7で算出された数値にさらに安静時心拍数を足す
最大心拍数は220ー30なので190だ。次に190ー60は130。これに0.7をかけると91。さらに安静時心拍数の60を足すと151だ。いいですか、みなさん。脂肪を効率的に燃焼させるには30歳男子・安静時心拍数60のゲーム好きは1分間151にできるだけ近い心拍数で、少なくとも30分以上、効果を実感するなら3~4時間は歩かなくちゃいけないんですよ。
もちろん、これまで家に閉じこもっていた人がアウトドアで歩くという積極的なアクティビティをすることは絶大な効果がある。そしてもっと効果を期待するなら、ライザップなどのパーソナルトレーニングを導入して体幹の筋力をアップ。
基礎代謝を高めることによって、「歩く」という日常的な行動をしていても大きな筋肉量が活動してカロリー消費する。結論としてポケモンGOとともにジムでの筋トレを導入しないとシェイプアップは絶対に無理だ。
もちろん、ウェブで「やせた!」と報告してくれた人は、これはボクの推測なんだけど、外で歩くという時間が増えたことで「間食が減った」とか「ストレスがなくなった」とか、そんな要因があるのでは。いずれにしても健康で快適なライフスタイルを満喫できるなら、ポケモンGOでもライザップでもなんでも取り入れたらいいと思う。