サッカー欧州選手権で7月10日、フランス代表はポルトガル代表との決勝戦を行い、0-1でポルトガルに敗れた。3度目の優勝をかけて地元で戦う開催国フランス。ホームの声援は選手の力になるが、同時にプレッシャーにもなった。
現役時代にフランス代表として1998年のワールドカップ(W杯)、2000年のEURO2000を制したマルセル・デサイー氏は、「とてつもないプレッシャーだと言えるね。どれほどのものか想像もできないだろう」と話していた。
「ピッチに立ったならば観衆からの重圧を感じるかもしれない。地元で戦うというプレッシャーもあるだろう。自分を守るには重圧にふたをするしかない。ピッチ上での準備を完璧に整えるためにもそうする必要がある」
現在の代表チームのなかで、デサイー氏はポール・ポグバの成長がうれしいとも話している。
「ポグバのことはうれしいね。素晴らしいポテンシャルを披露している。自分は技術で違いを作るのではないという事実を彼は受け入れてきた。ボールを追いかけるMFという役割を担えてきたのだから喜ばしいことだ」
決勝トーナメントに入ってからのポグバは際立っていた。特にドイツとの準決勝ではブレーズ・マテュイディとともにボランチの位置でプレー、2点目を生み出したクロスだけでなく献身的なプレーが光った。
《岩藤健》
page top