フランスは決勝トーナメントに入ってから好調なラインナップを引き続き採用。出場停止明けのエンゴロ・カンテは先発を外れたが、それ以外はおなじみとなった顔ぶれで4-2-3-1の布陣。1トップにはオリヴィエ・ジルー、その下にグリーズマンが入った。
対するドイツはマリオ・ゴメス、サミ・ケディラ、マッツ・フンメルスが負傷や出場停止で出られず、戦えるメンバーでのやり繰りとなった。
開始早々にチャンスを作ったのはフランス。グリーズマンが味方との連携からゴールを狙うが、ここはマヌエル・ノイアーに防がれる。このままフランスがホームで試合を支配するかに思われたが、以後はドイツが優勢に進めた。
ほぼ一方的に攻め込まれながらゴールは割らせなかったフランス。すると前半終了間際、CKのボールが相手エリア内でバスティアン・シュヴァインシュタイガーの手に当たりPKを得る。これをグリーズマンが決めてフランスは先制に成功した。
同点を狙って後半も攻勢を強めるドイツに対し、フランスは組織的な守備で対抗。堅守を崩したいドイツだが後半16分、最終ラインから精度の高いボールを供給してきたジェローム・ボアテングが負傷交代するアクシデント。
一方のフランスは同26分にカンテを投入する。カンテが中盤に入ったことでフランスはポール・ポグバ、ブレーズ・マテュイディが前への圧力を高めた。
カンテ投入から1分後、ポグバとマテュイディがプレスを掛けてボールを奪い、ポグバがクロスを上げる。ジルーを狙ったボールはノイアーに弾かれるがこぼれ球にグリーズマンが詰めた。
何とか1点返そうとドイツも猛攻を見せるが点は奪えなかった。
この試合にサッカーファンからは、「ドイツを倒した強いフランスを決勝でも見せてくれ」「ドイツはクロス入れてたけど決め手に欠けた。グリーズマンはさすがの活躍だった」「ドイツはストライカーが育たないと厳しいね」「チャンスメイクするまではドイツのほうが質が高いように思う。だけどフランスは守備堅いし、グリーズマンの得点効率がいい」などの声が寄せられている。
決勝進出の立役者グリーズマンは今大会6ゴール目を挙げ、1984年大会で9得点を挙げたミシェル・プラティニ氏に次ぐ歴代2位の記録となった。
All over in Marseille! France will meet Portugal in the #EURO2016 final.#FRA #GERFRA pic.twitter.com/G7z61K5LhN
— UEFA EURO 2016 (@UEFAEURO) 2016年7月7日