世界反ドーピング機関(WADA)は6月24日、ブラジルにあるドーピング検査機関に資格停止処分を科した。リオデジャネイロ五輪開幕を6週間後に控えるなかでの決定に動揺が広がっている。
この検査機関はブラジルで唯一のWADA公認施設であり、リオ五輪期間中も利用が予定されていた。しかし、WADAは「国際基準に適合していない」として資格を停止した。詳しい理由などは明らかにされていないが『CNN』は、「細かな複数の要素が合わさったわけではなく、何か見過ごせない問題が起こったようだ」としている。
この決定には「開幕まで40日。ますます混迷を深めるリオ五輪」「2013年にも不備を指摘されてて再び問題発覚か」「2014年のFIFAワールドカップのときも、スイスまで検体を運んで検査したはず」などの声が寄せられている。
検査機関側はリオ五輪には間に合うとの見方を示している。だが、もし五輪までに間に合わなければ、検体を海外に運び検査する必要がある。
《岩藤健》