日本陸上競技連盟は6月22日、男子短距離のサニブラウン・ハキームが左太ももの負傷により、リオデジャネイロ五輪選考会を兼ねた24日からの日本選手権を欠場すると発表した。18日の練習中に違和感を覚えたという。
サニブラウンは2015年の世界ユース陸上選手権で100メートル、200メートルの二冠を達成。両種目とも大会記録を更新する快走だったが、特に200メートルではウサイン・ボルトの記録を破ったことで注目された。同年の世界陸上選手権にも日本代表として出場し、200メートルでは準決勝に進出している。
選考会の欠場により、今夏のリオデジャネイロ五輪出場は絶望的になったサニブラウン。参加標準記録を突破している200メートルでは、強化委員会の推薦による出場の可能性も残すが、記録達成者は多数いるため厳しい。
「本当に悔しい気持ちでいっぱい。残りの高校生活を家族と仲間と過ごしながら、将来の大きな夢の挑戦へ貴重な充電期間としていきたい」
日本短距離界期待の星でもあるサニブラウン。4年後の東京五輪では輝けるか。
《岩藤健》