EUROでクロアチアサポーターが発煙筒、爆竹の投げ入れ…選手は失格も覚悟 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

EUROでクロアチアサポーターが発煙筒、爆竹の投げ入れ…選手は失格も覚悟

スポーツ 短信
EUROでクロアチアサポーターが発煙筒、爆竹の投げ入れ…選手は失格も覚悟c)Getty Images
  • EUROでクロアチアサポーターが発煙筒、爆竹の投げ入れ…選手は失格も覚悟c)Getty Images
  • サッカー ゴール イメージ(c)Getty Images
サッカー欧州選手権(EURO)は6月17日、チェコ対クロアチアのグループD第2節が行われた。試合はチェコが2点ビハインドを追いつき2-2の引き分けとしたが、終了間際にサポーターが発煙筒を投げ入れる騒ぎがあり、後味の悪いものとなっている。

序盤からゲームをコントロールしたクロアチア。前半37分にイヴァン・ペリシッチが先制点を挙げ、後半14分にはイヴァン・ラキティッチも決めてスコアを2-0とした。

これでクロアチアの勝利は確実かと思われたが、ルカ・モドリッチが負傷でピッチを去ったところから、チェコも反撃を開始する。後半31分に途中出場のミラン・シュコダが打点の高いヘディングを決め、1点差に追い上げた。さらにチェコは残り5分でトマーシュ・ネチドを投入。シュコダとともに身長190センチの長身FWをふたり入れるパワープレイに出た。

再び試合の行方が分からなくなり、世界中の目がピッチに注がれた後半41分それは起こった。クロアチアサポーターの座っているエリアからピッチ内に発煙筒が投げ込まれ、煙が立ちこめるなかで試合が一時中断となったのだ。

クロアチア代表の選手たちがサポーターへ落ち着くよう求めるが、なおもピッチ内の異物を取り除こうとする係員に発煙筒や爆竹が投げ込まれるなど混乱は続いた。

再開後にクロアチアはエリア内でハンドを取られ、ネチドのPKにより追いつかれている。

この騒動に関してクロアチア代表のアンテ・チャチッチ監督が、「彼らは本当のクロアチアサポーターではない。スポーツ・テロリストだ」と語ったと英紙『Mirror』は伝えた。

クロアチアサポーターの暴挙を目の当たりにしたサッカーファンからは、「そもそもどうして発煙筒が持ち込めたんだ?」「東欧のチームはいつもサポーターに悩まされてる」「サポーターのすることではない」「協会に不満があるからといって、代表に迷惑をかけたら元も子もないだろ」など理解不能な愚行とする声が多い。

今回の騒動に対して代表チームにUEFA(欧州サッカー連盟)が何らかのペナルティを科すと見られており、ペリシッチは「こんな形で母国に恥を掻かせるなら、僕らはもうプレーしないほうが良いのかもしれないね」と話している。

ラキティッチは第3節のスペイン戦が実施されるかUEFAの判断を待たなければいけないとし、「ひょっとしたら僕らは家に帰されるかもしれない」と失格も覚悟した。

《岩藤健》

編集部おすすめの記事

page top