「日本は周回遅れだからこそチャンスがある」…デジタル時代のスポーツ産業 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

「日本は周回遅れだからこそチャンスがある」…デジタル時代のスポーツ産業

スポーツ まとめ
本田圭佑vs岡田武史…両者がオーナーを務めるチームが対戦、収益は熊本へ
  • 本田圭佑vs岡田武史…両者がオーナーを務めるチームが対戦、収益は熊本へ
  • 本田圭佑vs岡田武史…両者がオーナーを務めるチームが対戦、収益は熊本へ
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  • 本田圭佑vs岡田武史…両者がオーナーを務めるチームが対戦、収益は熊本へ
  • 本田圭佑vs岡田武史…両者がオーナーを務めるチームが対戦、収益は熊本へ
  • 本田圭佑 参考画像(2016年3月1日)
サッカー日本代表の本田圭佑選手(ACミラン)が実質的なオーナーを務めるオーストリア3部リーグのSVホルンと、元サッカー日本代表監督の岡田武史氏が率いるFC今治が7月6日にオーストリア・ホルン近郊Krems Stadiumで対戦する。

本田圭佑vs岡田武史…両者がオーナーを務めるチームが対戦

この試合でSAPジャパンは最新テクノロジーを駆使した試合環境を構築し、サッカーチームの運営・強化方法、放映のあり方などの未来像を提案。同社の馬場渉氏がスポーツ産業の未来について語った。

馬場氏は、「スポーツの産業化において日本は遅れをとっている。デジタル分野を意識せずにこれからの産業化を計画していくことはとても危険」と日本スポーツ界の現状をチクリ。

現状として日本は欧米諸国に周回遅れだが、これはチャンスとして捉えることも可能だと続ける。

「前時代で成功した経験があると、それに囚われて次の時代に遅れてしまう。日本におけるスポーツ産業は産業化において成功していないので、既存の組織を壊す必要がないとも考えられる。スポーツ産業をゼロから作れるのではないか」

SAPジャパンはFC今治と昨年2月からビジネスパートナーとしてタッグを組んでいる。今年4月から本田選手のマネジメント事務所で、SVホルンの経営権を持つホンダエスティーロと提携。SAPジャパンと両チームの関わりが、今回の対戦が開催される背景だ。SAPジャパンはこの2チームから未来のサッカーチームのあり方を創造していく気概だ。

SAPジャパンは今回の試合で選手・コーチ向けに、試合シーンを録画し、後から動画を検索するといった方法で科学的にプレーを検証するアプリケーション「SAP Sports One」を利用する。こういった取り組みに代表されるように、デジタルをスポーツ分野に導入する動きは世界各国でも進んでいる。



「トレンドとして欧州はデジタルを選手の強化、育成に使う傾向があるが、アメリカはデジタルをエンターテインメント、観客を楽しませる方法に使う傾向がある」と馬場氏。日本はこの両分野から攻めていけるのではないかと提案する。

「(今回の対戦は)混んでいる場所などをリアルタイムで観測し、買い物をしやすくしたり、駐車場などを適切に案内する取り組みなども行いたい。ファンが当日だけでなく試合前も楽しめる機能を提供する」

デジタル産業革命後のスポーツ環境として、プレーヤー、スタジアム、ファンの3分野でAI導入、IOTといったデジタル化を図っていきたいと続ける。

「サッカーの指導・育成のプロではないが、スタジアムの質やファンへの対応もワールドクラスでないと、なかなかピッチ上でもワールドクラスになれないのではないか」

また、デジタルマーケティング時代における顧客との関わり方は、従来のそれとは大きく異なると説明。

「顧客とのアプローチだが、アノニマス(匿名)という考え方が大事になってくる」として、日本は現在もアナログな方法で顧客へアプローチしていると指摘する。

「日本はデータベースの一番左、つまり名前が分かってから、次の要素を埋めていった。例えばどこに住んでいるか、アドレスは、家族構成は…など」

【デジタル時代のスポーツ産業 続く】
《大日方航》

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