ホーム最終戦を終えたあと、パリSGのローラン・ブラン監督は会見で「彼は怪物だ」とイブラヒモビッチを称えた。高さ、テクニック、力強さ。すべてを兼ね備えたプレーは、好き嫌いを超えて実力を認めさせるのに十分なものだと語る。
「彼を3年にわたり指導できたことに大きな幸せを感じる。ズラタンのことが嫌いな人もいれば、好きな人もいる。私にとってズラタンは彼が残した数字や、ゴールから怪物的な選手だ。彼は怪物だよ。ボールを持ったらすごいことをしてしまう。組み立てもできるし高さもあり力強い。信じられないよ。彼は私が見てきたなかで最高の選手だと言えるね」
攻撃面で常にパリSGを引っ張ってきたイブラヒモビッチ。チームは大黒柱を失うことになる。ブラン監督も、「我々は多くのゴールを奪える、怪物的な選手を失う。ズラタンのような選手はほかにいないね。現在の市場では見当たらない」と語り、余人を持って代え難い存在と認めた。
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それでもチームは歩みを止められない。今夏の移籍市場でも積極的に動くと宣言した。
「我々は次の移籍市場のことを考えており、常に競争力を高めようとしている。フランス国内ではもちろんのこと、ご存じのとおりヨーロッパで戦えるようになりたい」
パリSGの補強候補についてフランスメディアは最近、レアル・マドリードのハメス・ロドリゲスが有力な候補に浮上したと伝えた。24歳のコロンビア代表MFは2014年、ブラジルワールドカップ得点王の実績を引っ提げ世界最大のメガクラブに移籍。1年目から公式戦17ゴール、18アシストの活躍を見せた。
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ハメス・ロドリゲス
だがレアル加入2年目の今季は故障などもあって出場機会を減らした。加えてピッチ外での騒動や、ジネディーヌ・ジダン監督が好むシステムにフィットしないなどの問題もあり、今夏の移籍市場で売却がささやかれる。
プロジェクトの本格始動から5年目を迎える来季、パリSGはCL準々決勝の壁を破ることが目標になる。初のベスト4進出に向け今夏も移籍市場で中心的な存在になるだろう。