スポーツ界の第一人者でもあるジムレイヤー氏は、「一流テニスプーヤーというのは、準備しているときのルーティーンがある」という事実について指摘している。石川氏は「我々もそうだ」と繋げた。「疲れたとき、リカバリーのルーティーンを持っているか否か。これが、超集中状態に入りやすいかということだ」
では、予防医学を専門として研究している石川氏と、元陸上競技選手の為末氏には、集中に入るためにルーティーンはあるのか。編集部は2人に質問をした。
為末大氏は、幼少期に音楽のない環境で育ったことについて触れ、「無音が集中できました。ヘッドフォンをして、ノイズキャンセル機能をつけて無音に近い状態を保って集中していました」と明かしてくれた。
石川氏は、「研究者は2つやることがあります。ひとつは、新しいアイディアを考えること。もうひとつは、それを論文にすること」とルーティーンもパターン分けされていることを示唆。続けて、「アイディアを考えるときは、明治神宮前の森を歩くということをひたすらやっています」
「論文を書くときは、ロジカルにものごとを考えなくてはいけないので、ネガティブ感情になるとすごくいいんですね。鬱々とした状態になると、ひとつのことをずっと考えられるので。自分はなんてダメなやつなんだと鬱々となると、パフォーマンスが高くなります」と、独特のルーティーンを披露した。
超集中状態=ゾーンに入るにはどうすればいい?…ヒントはテニスの一流プレーヤー https://t.co/PlSrIgFWMb pic.twitter.com/EpwH4xPLgs
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2016年4月13日