【THE REAL】夢の第2章へ…現役に別れを告げるレジェンド・澤穂希の心と体を鼓舞するモチベーションソング 3ページ目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE REAL】夢の第2章へ…現役に別れを告げるレジェンド・澤穂希の心と体を鼓舞するモチベーションソング

オピニオン コラム
澤穂希
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「サッカーはもちろん、日本のスポーツ界や世界でも活躍できるような、澤穂希にしかできない仕事をやっていけたらいいなと思います。子どもが大好きなので、日本女子サッカーの底辺を広げるためにも、普及とか、子どもたちに夢を与えられるような仕事ができればいいなと思います」

誰よりも澤自身が、新たな道に思いを馳せている。感覚派を自任し、かねてから「自分には似合わない」と否定してきた指導者への転身も、選択肢のひとつとなる可能性があると引退会見では語っている。

「現役のときは『指導者はないな』と思っている部分もありましたけど、引退してからはもしかしたら『指導者をやりたい』となるかもしれない。そのときの気持ちを大切にしたいと思います」

どのような道を選ぶにしても、「澤穂希にしかできない仕事」は大きな困難を伴うものになるだろう。現役時代と同様に喜怒哀楽を刻みながら、『Brave』の歌詞のように一歩ずつ確実に前へ進んでいかなければならない。

だからこそ、音楽に関して聞かれた澤は「いまでもそうですけど、すごく元気をいただいています」とポジティブな言葉を返したのだろう。澤はこうも続けている。

「引退して寂しくないと言ったら嘘になりますけど、そのサッカーで得たものもありますし、私自身、常に明確な目標や夢をもって頑張ってきました。サッカーがなかったらいま現在の澤穂希はないと思っていますし、サッカーに出会えたことに心から感謝して、これからまた新しいものを見つけていきたい」

男女を通じて世界初となる、6大会連続のワールドカップ出場。国際Aマッチ205試合出場、83得点はともに男女を通じて日本歴代最多で、2012年1月には日本人で初めてバロンドールも受賞した。

ワールドカップで金メダルと銀メダル、五輪で銀メダルを獲得。個人としてもワールドカップのMVPと得点王を獲得した軌跡を、澤は満面の笑みを浮かべながらこう表現した。

「満足よりも納得。悔いのない、すべてやり切ったと思っています。本当に最高のサッカー人生でした」

心と体の充電を終えたとき、タイトルを和訳すると「勇気」となる『Brave』をモチベーションソングのひとつとしながら、偉大なるクイーンは新たな夢へ向かって再び全力で走りだす。
《藤江直人》

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