【THE INSIDE】高校野球もオフ期間…センバツに向けてトレーニング | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE INSIDE】高校野球もオフ期間…センバツに向けてトレーニング

12月に入った。高校野球はこれから向こう3カ月と1週間、つまり翌年の3月7日までは、各校とも対外試合を組むことができなくなっている。いわゆる対外試合禁止期間である。

オピニオン コラム
とにかく体を作っていくのが大事
  • とにかく体を作っていくのが大事
  • イメージトレーニング
  • タイヤ押しはキツいけど低い姿勢で
  • ティの打ち込みはオフでも行う
  • ノック前の健大高崎のパフォーマンス
  • パワーアップはオフの大事な課題
  • パワーアップトレーニング
  • 中京大中京の名物、砂袋走
12月に入った。高校野球はこれから向こう3カ月と1週間、つまり翌年の3月7日までは、各校とも対外試合を組むことができなくなっている。いわゆる対外試合禁止期間である。

タテに長い日本列島。冬の間でも野球の試合ができる温暖な地域と、雪が降りだしてグラウンドで練習すらできない地域との、環境による差を少しでもなくすという配慮からこの期間が設けられるようになった。

■冬の間は体力作り、弱点の修正…

戦前、気候が温暖な東海地区や四国地区では、年末年始の冬休みでも大会が組まれていたこともあったという。その一方で東北や北海道、北信越地区などいわゆる寒冷地と呼ばれる地域では、あまり外で練習できなかった。

今のように室内練習場が完備している高校などほとんどない状態である。当然のことながら地域格差は否めなかった。それが日本高校野球連盟が設立されて、できる限り公平に戦える環境を作っていこうと、こうした規定が設けられるようになった。


パワーアップはオフの大事な課題

その間にもそれぞれの野球部は活動している。甲子園出場を目指すチームは体力作りや弱点強化、修正など、それぞれの思いでトレーニングを組んでいる。秋季大会である程度の成績を残して、翌年のセンバツ出場の可能性が見えているチームは、3月の早い時期にチームを完成させなくてはならない。実戦を意識した練習メニューを組んで、勘を鈍らせないようにしなくてはいけない。

しかし、実戦形式の練習ばかりだと、寒い時期はケガや故障も心配だ。ケガで来るべきシーズンに出場できなくなってしまったら、元も子もない。故障の心配のある選手は、この時期にしっかりと整えておくべきなのである。この時期に走り込みなども含めて、体力や筋力アップのトレーニングをじっくりこなすことで、確実に体力は強化され、パワーやスピードのアップにつながっていく。

夏を見据えれば実戦形式ばかりにこだわっていられない。そういう意味では、この時期の練習内容はメニュー作りも難しくなっていく。それをどう対処していくかが、指導陣の腕の見せ所となる。


イメージトレーニング

対外試合が組めないオフ期間にどうトレーニングを積んでいくのか。どのような練習を重ねていったか。それが来春のシーズンイン以降、チーム力アップに直結しているということは言うまでもない。その成果は3月の解禁とともに、選手たちも実感していくことが多いという。

また、練習試合解禁となって早々の試合で「思いのほか打球が飛んだ」「打球の勢いが強くなっていた」とよく耳にする。投手も「スピードがあがった」「球に力がついた」と言われる。こうして明らかに目に見えたり、実感できる以外にも、地味で苦しいトレーニングを克服してきたことで、自分自身に対して「やればできるんだ」という自信を得ていく。

■精神面も鍛える

心の充実、精神的な部分の強化につながっていく。それが勝負所で発揮されることもある。試合の苦しい場面では、精神的な部分が鍛えられているかいないかという部分が、勝負を分けることが少なくない。

愛知の中京大中京は、全国一の甲子園勝利数と優勝回数を誇っている全国的な名門校だが、実は室内練習場はないに等しい状態だ。グラウンドは校舎に隣接しているが、これとて十分な広さがあるものではない。


中京大中京の名物、砂袋走

比較的温暖な愛知県とはいえ、伊吹おろしも吹き付けて風は冷たい。そんな環境だが冬場は20キロの砂袋を抱きかかえるように持って、内野の外周を走るメニューが定着している。毎年、中京大中京の選手たちの下半身のたくましさには感心するが、今村陽一コーチが考案したこのトレーニングが基礎になっていることは間違いない。

坂の多い滋賀県彦根市にある近江では、坂道を走って、さらに琵琶湖の砂浜でダッシュメニューなどをこなしている。砂浜は砂粒が細かいので滑りやすく、しっかりと土をつかんで立っていかないといけない。これも下半身強化につながっていく。

■読書も大切なトレーニング

チームによっては、座学を重んじるところもある。ルールの確認や作戦面で、こういうケースはどのように対応していくかを選手たちで話し合い、考える野球、工夫した野球を自分たちで作り上げていくのである。

埼玉県の南稜は、国語科の教員でもある遠山巧監督が積極的に本を読むことを進めている。ジャンルも、野球の本とまったく野球に関係ない本と、それぞれ読んでいくことを提案している。感想文の提出や、語ることを通じて、選手の考え方をしっかりと作ることを取り入れている。


ティの打ち込みはオフでも行う

ボールを握らなくても、さまざまな形で野球を意識して、野球脳を作っていくことも大事なことであろう。メンタルトレーニングを導入しているところも少なくない。イメージトレーニングも含めて、近年ではメンタルトレーニングの方法もいろいろある。それぞれのチームにあったトレーニングを試行錯誤しながら取り組んでいるようだ。

あらゆるチームが工夫をしながら体力強化、基礎トレーニング、野球脳作りなど、課題を掲げてそれを消化する努力をしている。健大高崎のように、冬場に沖縄遠征を組んで、より動かしやすい中で体作りをしていく高校もあるが、そんな練習環境のあるところは限られている。

それでも全国各地の学校が、自分たちの環境の中で独自の形で強化練習をしていくのが冬休みを含めたオフ期間。その成果が見られるのが来年の春だ。高校野球ファンはそんな高校球児たちの努力の成果を見るのを今から楽しみにしている。
《手束仁》
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