ここまで準々決勝3試合で南半球勢相手に全滅の北半球勢。スコットランドは最後の砦として、地元ファンの大きな期待を背負いオーストラリアと対峙した。試合は前半から両チーム譲らぬ攻防が続き、スコットランドは格上と思われた相手と互角に戦う。
そして後半33分、スコットランドは相手のパスをインターセプトして、一気に32-32の同点に追いつくトライを奪った。コンバージョンも決まり34-32とリード。勝利まで残り時間はわずかだった。
だがスコットランドは終了間際にノックオンオフサイドの反則を取られる。味方がノックオンしたボールを、ジョン・ウェルシュがオフサイドの位置で扱ったという判定だ。だがリプレイで見るとウェルシュの前に、オーストラリアのニック・フィップスがボールに触れている。フィップスは意図を持ってボールに絡んでおり、この場合ノックオンオフサイドは認められないのではと異論が噴出している。
ラグビーファンからも、「スコットランドのファンは頭を上げてくれ。君たちは不運によって負けた」「素晴らしい試合が最後で台無しにされた」「スコットランドは勝利に値した。彼らには申し訳なく思う」「不運なスコットランド。なぜ審判はTMO(テレビジョンマッチオフィシャル)を使用しなかったんだ?」など、多くの疑問や不満が寄せられた。
スコットランドが敗れた試合後、観客席から罵声が浴びせられる中をクレイグ・ジュベール主審は逃げるように立ち去った。この態度も「恥知らず」と非難の的になっている。
スコットランドのグレイグ・レイドロー主将は、「私は何度もペナルティについてジュベール主審に尋ねました。何が反則を取られたのか分かりません。試合終了後の彼は速やかに立ち去り、私はゲーム後の彼と話す機会を持てていません」とコメント。
それでも判定については、「いつまでも些細なことにはこだわらない」と受け入れた。
It went down to the wire in the last quarter-final of Rugby World Cup 2015. Bernard Foley had nerves of steel to score the match-winning penalty in the last moments of the match (35-34)
Posted by Rugby World Cup on 2015年10月18日