ブンデスリーガで5年間プレイした日本人ストライカーが、満を持してプレミアリーグへの挑戦を始めました。
岡崎慎司。日本代表の点取り屋であり、ブンデスリーガでも直近2シーズンは連続して二桁得点をあげたストライカーです。
今回は、岡崎のプレミアリーグ初挑戦となる開幕2戦を、視聴者視点で振り返ります。
ブンデスリーガでの活躍を受けて囁かれ始めたプレミアリーグへの移籍は、ナイジェル・ピアソンの画策もあってついに果たされました。ですが、岡崎を熱望した前監督はシーズンを前に解任され、新監督としてクラウディオ・ラニエリが就任します。
ここで思い出されるのは、岡崎の前にプレミアリーグに挑戦し、実力を発揮しきれないまま古巣ボルシア・ドルトムントへと戻った香川真司です。
サー・アレックス・ファーガソンがヨーロッパでの地位奪取を目指して獲得した香川でしたが、移籍後のシーズンに就任したデイヴィッド・モイーズの指揮下でなかなか出番に恵まれず、イングランドの地を去りました。
ブンデスリーガでの活躍はあってもイングランドにおいては無名に近い岡崎に対して英国メディアは3、4番手という見方が強かったのですが、蓋を開けてみれば岡崎は開幕戦フル出場を果たしました。
開幕戦となったサンダーランド戦に、岡崎はセカンドストライカーのポジションで起用されました。
FSVマインツ05では本職のセンターフォワードで、チームからは得点を期待されていました。しかしレスター・シティにおいては簡単に望む地位は与えられません。
それでも、岡崎自身「ゴールを狙わせてもらえる環境は、ここにはない」と、新天地で自分の置かれた状況に自覚的でした。
持ち前の献身性によってチームに貢献し、監督やチームメイト、メディアからも大いに称賛されました。
元イングランド代表ミッドフィルダーのポール・マーソンも「とても感銘的だった。彼は別格だと考えている」と高く評価しましたが、岡崎自身は「50%程度」と厳しい自己評価を下しています。
【次ページ 第2節で待望の場面が見られた】
《ヒッキー》
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