開幕戦のスタメンフル出場にも、チームに負けがこんだり、結果を出せなければ、真っ先に切られるのは自分だと慢心は一切ありません。
得点やアシストといった結果を残せなかった岡崎でしたが、『スカイ・スポーツ』は開幕戦で価値を証明した10名のプレイヤーとして岡崎の名前を挙げるなど、注目度や期待値は高まっていました。
そして迎えた第2節ウェストハム・ユナイテッド戦に、早々とサポーターの期待していた瞬間が訪れました。
27分、ジェイミー・バーディが左サイドからディフェンダーの頭を越す絶妙なクロスをあげると、中央に走りこんだ岡崎は右足のアウトサイドで見事なボレーシュートを放ちます。
これは相手ゴールキーパーの好セーブに阻まれますが、「見えていた」と岡崎は落ち着いてこぼれ球をヘディングでゴールに押し込みました。
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その後、レスター・シティは追加点を取った後、ウェストハムに1点を返されますが、2-1で逃げ切り、開幕2連勝を果たします。
岡崎は序盤からラフプレイの対象になるなど、頭部や右足首を痛め、イエローカードをもらっていたこともあってか、途中交代となりました。とはいえ、開幕2戦の活躍は上々で、フィジカルに問題がなければ次節もスタメン出場が期待できそうです。
岡崎自身はといえば、「これを続けなければ1シーズン1点で終わってしまう」と油断はありません。
たしかに、開幕2連勝と最高の滑り出しをしたレスター・シティですが、第3節の相手はトットナム・ホットスパーです。ヨーロッパのカップ戦にほぼ毎年出場している強豪相手に、ここまでの2戦と同じようなパフォーマンスを見せることができるか、チームにとっても岡崎にとっても、最初のテストとなるのではないでしょうか。
前線からのプレッシング、ディフェンスラインを助けるプレスバックといったハードワーク、地元記者が「勇敢なファイター」と喜ぶフィジカルコンタクトへの精神的な強さと、イングランドサポーターの好みそうな要素を持った岡崎は、結果が伴えばきっとサポーターたちの心をつかむでしょう。
そのためには試合に出続けること、つまり結果が何よりも重要です。
ここは激戦に溢れた世界屈指のリーグです。期待して見守り続けましょう。