試合開始直後から激しいプレッシャーの掛け合いになった開幕戦は、ホームのオールド・トラッフォードにスパーズを迎えたユナイテッドに苦戦を強います。最初にして最大のチャンスを得たのはスパーズ。
5分、フアン・マタが自陣でパスカットされるとハリー・ケインが浮き球のスルーパスを出し、クリスティアン・エリクセンが頭でトラップしてキーパーのセルヒオ・ロメロの頭上を越すループシュートを狙いました。キーパーを見る余裕もあるシュートでしたが、バーの上に逸れてユナイテッドは失点を免れます。
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オールド・トラッフォード
ルイ・ファン・ハール監督になって、よりパスをつなぐポゼッションを強調するようになってきていますが、序盤はパスカットから幾度となくゴールを脅かされてしまいます。防戦気味だったユナイテッドでしたが22分、マタがナビル・ベンタレブのパスを高い位置でインターセプトすると、メンフィス・デパイ、アシュリー・ヤングとパスをつないでゴール前でフリーのウェイン・ルーニーがボールを受けます。
余裕があり過ぎたのか、トラップして狙いすましていると、後方から猛然と戻ってきたカイル・ウォーカーがボールをカット。しかし、それが自陣ゴール端に転がり、オウンゴールとなってしまいます。先制できたユナイテッドは落ち着きを取り戻し、試合を支配し始め、前半を1-0で折り返しました。
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フアン・マタ
後半もその流れが続きますが、終盤になってスパーズがスイッチを切り替えて攻勢に転じます。パワープレイに繰り返しゴールを脅かされるユナイテッドでしたが、クリス・スモーリングの競り合い、ロメロの好セーブ、両足をつりながらも献身的な守備を見せたマタなどによって、クリーンシートを達成。オウンゴールを守り切る形で、ユナイテッドはホーム開幕戦でスパーズ相手に勝利を収めました。
【監督の誕生日に勝利を捧げる――マンチェスター・ユナイテッド対トッテナム・ホットスパー 続く】