国内最大のステージレース、第18回ツアー・オブ・ジャパン。5月22日は第5ステージ、静岡県小山町・ふじあざみラインで「富士山ステージ」が開催された。
選手たちは小山町生涯学習センターを出発し、富士スピードウェイ、須走商店街を通る13.2kmのセレモニーランのあと、午前10時にふじあざみライン入り口からスタートを切った。
富士山ステージは、富士山須走口五合目まで駆け上るヒルクライムステージ。距離は11.4kmと短いが、最大勾配22%、平均勾配10%と厳しい登坂区間を走るため、個人総合時間賞を狙う上でもっとも重要になるステージだ。
スタート直後に、いなべステージ勝者のラファー・シティウィ(スカイダイブドバイ)がアタックをかけ、一時先行するが、登坂を得意とするピシュガマン・ジャイアントの選手たちが積極的にペースアップさせてシティウィを吸収、すぐに集団はひとつに戻る。
斜度の高いカーブが連続するレース中盤でもピシュガマン・ジャイアントはハイペースでレースを進め、集団から遅れる選手が続出。中間点にある旧馬返で先頭集団は9人の選手に絞られる。その中にピシュガマン・ジャイアントは4人を送り込み、レースを優位に進める。
終盤には、ピシュガマン・ジャイアントの3人と、2014年大会を制したミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズ・ペトロケミカル)のイラン人4選手が先行する形となる。最後にラヒーム・エマミ(ピシュガマン・ジャイアント)を先頭にして集団は崩壊。そのままエマミが雲のかかった富士山五合目のゴールラインを先頭で通過し、区間賞を獲得した。ゴールタイム38分27秒は、2014年にポルセイェディゴラコールが記録したコースレコード(38分51秒)を塗り替える走りとなった。
【ツアー・オブ・ジャパン第5S、富士山ステージをラヒーム・エマミが制す 続く】
《編集部》
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