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【小さな山旅】家から一番近い山…朝房山(1)

オピニオン コラム
筆者の家から一番近い山、「朝房山」。
  • 筆者の家から一番近い山、「朝房山」。
  • スタート地点は、県道52号沿いの写真の地点。水戸市森林公園や温泉施設・ホロルの湯のすぐ近く。
  • 車を停めて、奥に歩いていくとこの分岐がある。看板が見当たらないが、よく探してみると…。
  • 木陰に朝房山の看板を発見。分岐を向かって左(チェーンがはってる方)に進む。
  • しばらくは幅広の砂利道を歩く。落葉樹が多い。
  • 更に進むと、杉林の道になる。
  • 分岐。カーブミラーが目印。一応道しるべみたいなものもあるが、あてにならない。向かって右の山道の方へ進む。
  • ここから先は、登山道らしい道になる。ゆるやかなアップダウン。走って登るのも苦じゃない。
筆者の住む茨城県水戸市に関していえば、市内に山らしい山が存在しない。そのため、登山取材となれば、車で少々足を伸ばさないといけない。だが、忙しくてそのような時間が取れない。ならば、家から一番近い山はどこだろうと思い、探してみる。

そうして見つかった山が、今回の朝房山である。朝房山は、水戸市と笠間市の境に位置し、筆者の家から一番近い場所にある山だ。家から車で15分。標高は201.1mほどだから、登って下りて、2時間弱。家から近く、時間がなくてもさっと登り下りできてしまうコンビニエンスな山である。

さて、この朝房山。ちょっとゴミが多いのが難点であり、頂上からの展望がないのも残念なところ。道しるべもわかりにくく、終始なだらかな山道が続くので、面白みにも欠ける。だが、頂上には三角点があり、東屋があり、大きな石碑もある。それに、何といっても家から近い。さらに温泉施設にも近いという利点もある。

あまりに近すぎて山を旅する感覚は味わえないが、「ちょっとコンビニに行ってくる」感覚で、「ちょっと山に登ってくる」ことができる。例えば、午前中しか時間がない時、昼すぎに山に登りたくなった時。夏ならば夕暮れ前に山に登りたくなった時にでも、「ちょっと山に登ってくる」ことができてしまう。

そんな山が、近くにある生活。誰もが憧れるようなものではないが、日々の生活に小さな喜びを与えてくれる…だろう。今回の登山で、その小さな喜びを感じることができた。
《久米成佳》

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