【小さな山旅】田舎道ウォーキング…吾国山(1) | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【小さな山旅】田舎道ウォーキング…吾国山(1)

オピニオン コラム
吾国山へと続く道。里山ののどかな風景を眺めながら、ウォーキングが楽しめる。
  • 吾国山へと続く道。里山ののどかな風景を眺めながら、ウォーキングが楽しめる。
  • JR福原駅からスタート。こぢんまりとした装いが、懐かしさを感じさせる。
  • 吾国山、難台山のハイキングコースは、茨城百景にも指定されている。
  • 福原駅前の通り。美味しそうな蕎麦屋さんを発見。
  • 小さな踏切。普段はなにげなく車で通ってしまう道を、のんびりと歩くのもまた楽しい。
  • 福原駅から吾国山へと続く道沿いには、このような看板をちらほら見かける。
  • 田畑に積もった雪。まだ溶けきっていない。
  • 遠くに加波山の姿が見える。
今回は前々回の難台山登山で登頂を諦めた吾国山へのリベンジ登山を決行した。それは、関東にも雪が積もった一月某日の翌々日であった。

どうせ登るならば違うルートがいいと思い、茨城県笠間市にあるJR福原駅から歩くことにした。駅の駐車場(有料)に車を停めると、駅員さんが「吾国山に登るんかい? そしたら、ここを曲がって、あそこを曲がって……」と親切丁寧に道を教えてくれた。駅員さんのプライスレスな対応は、駐車料金210円を惜しくないと感じさせた。

プライスレスな駅員さんがいる福原駅から吾国山へと続く道は、登山道でも遊歩道でもなければ、散策路でもない。いたって普通の田舎町を通る田舎道である。普段は車でびゅんと通り過ぎてしまうような、何の変哲もない道だ。

駅前にはささやかなお店が建ち並び、小さな踏切の先には一軒家が建ち並ぶ。それらの間を道が通る。その地域に生きる人々の生活を肌で感じながら、アスファルトで舗装された道を歩いていく。すると、間もなく田畑が広がる道に出る。田畑は先日に積もった雪でうっすらと表面を覆われていた。

茨城県の県央地域に住む筆者にとって、雪は一年に一度積もるかどうかの珍しい存在だ。こうして休日に雪を見ながら歩くと、とても優雅な気分に浸ることができる。少々はしゃいで、そこらの積もった雪から雪玉をこさえて、道路に投げつけて遊びながら歩いていると、とある民家の前でひとりの男性が立っているのに気付く。

「こんにちは~♪」とハイカーズ・スマイルで挨拶する。普段は地元の町を歩いていても、ろくに挨拶もしない筆者であるが、山登りに来た際は笑顔で挨拶できてしまうから不思議である。

「吾国山に登るのけ?」
男性がしゃべりかけてくれる。挨拶だけで終わらないのが、なんとなくうれしい。
「そうなんです。今からいってきます」
自然に出てくる笑顔と、ちょっと都会人っぽい丁寧な言葉使い。その時、筆者は都会から来た旅人の気分になっていた。そこから車で20分の場所に住んでいるくせに。

「だったら、その道を右に曲がるといいよ」
男性が教えてくれた道は、予定していたルートとは別の道であった。地元民ならではの情報を、偶然収拾することができた。ますます旅らしくなってきた。

「吾国山はどの山ですか?」
引き続き、都会人風ハイカーズ・スマイルで質問をする。あくまで旅人の装いは崩さない。その理由は、筆者自身にもわからない。
「あの山だよ」と男性が山に向けて指を差す。なだらかな里山がそこにはあった。

「頂上からでもこの家はよく見えるんだよ。頂上に着いたら手を振ってくれ。そしたらこっちも振り返すから」

嘘か本当かわからないことを言われ、嘘でも本当でもどちらでもいいかと思う。そのように思うがしかし、「えー、そうなんですか。すごいですね!」と旅人スタイルは崩さずに、感嘆符を付けた言葉を男性に返す。

中略。
吾国山の頂上に立つと、真っ先に男性の家に向けて手を振ってみた。だが、男性の姿はそこにはなかった。
《久米成佳》
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