サッカー日本代表監督候補としてリストアップされているオリベイラ氏が、地元ブラジルのテレビに出演、「現実的には難しい」と述べたようだ。
先日契約解除が発表されたサッカー日本代表、ハビエル・アギーレ元監督の後任人事で、日本サッカー協会は鹿島アントラーズを率いたこともある現パルメイラス(ブラジル)監督のオリベイラ氏を候補の1人にしているとされる。
オリベイラ氏は鹿島でJリーグ3連覇を達成するなど手腕は確か。日本人のこともよく知っており、協会が求める条件はクリアーしている。だが同氏は「嬉しいし光栄なことだが今は難しい」とクラブチームを率いる現役監督として、この時期にチームを離れることを考えてか消極的な姿勢だ。
「ちょっと残念」「オリベイラも消えたのかー」と残念がるファンもいるが、「ブラジルのクラブからしたら、とんでもない話だ」と、断られて当然とする意見もある。
またオリベイラ氏は「最近の代表は欧州サッカーに傾倒しており、他のブラジル人監督も難しいのではないか」と自説を述べた。
確かにオリベイラ氏以外で聞こえてくる名前は、大半が欧州に集中している。スパレッティ氏、ラウドルップ氏、マガト氏が有力候補と目されているが、クラブで長谷部誠との相性が悪かったマガト氏の就任には「マガト見たいけど長谷部がやりたがらないだろうな」という声もある。
いずれにしろ来月に控えた親善試合を監督不在で迎えるわけにはいかない。W杯予選も始まる。もはや手当たり次第の印象も拭えない監督選考だが、それだけサッカー協会も追い詰められているのだろう。
《岩藤健》
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