元ツール・ド・フランス王者カデル・エバンス(BMCレーシング)の引退レースとなったカデル・エバンス・グレートオーシャン・ロードレースが、2月1日にオーストラリア・ジーロンの174kmのコースで争われた。
序盤は7人の選手が逃げ、この中からマキシム・ブエ(エティックス・クイックステップ)が2つの山岳ポイントをトップ通過し、山岳賞ジャージを獲得する。
この逃げが残り26kmで捕まった後はアタック合戦となり、残り10kmを切ったところでエバンス自身のアタックをきっかけに9人の集団がまとまり、先頭に立つ。
後方からは追走集団が10秒以下の差で迫っていたが、そのまま先頭集団が逃げ切り、この中からジャンニ・メールスマン(エティックス・クイックステップ)が完璧なタイミングのスプリントで優勝をつかみとった。
2位はサイモン・クラーク(オリカ・グリーンエッジ)、3位はネイサン・ハース(キャノンデール・ガーミン)。エバンスは5位で最後のレースを終え、地元ファンの声援にこたえた。
ベルギー人のメールスマンは「この勝利はとてもうれしい。僕たちのグループは4週間オーストラリアにいて、トレーニングとレースを続けてきたんだ。周回の最終ラップ、最初の厳しい上りでエバンスが飛び出した。僕はその集団に入るために全力を尽くした。スプリントではハースが速いのがわかっていた。僕は彼の後ろにつき、残り150mまで待って彼を抜いたんだ」と勝利を振り返った。
そして「初開催のカデル・エバンス・グレートオーシャン・ロードレースの勝者となれて、誇りに思う。偉大なキャリアを終えたエバンスの引退も祝福したい」と最後まで全力で戦ったエバンスも称えた。
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