【山口和幸の茶輪記】ツール・ド・フランス取材にアベノミクスの恩恵はまずない! | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【山口和幸の茶輪記】ツール・ド・フランス取材にアベノミクスの恩恵はまずない!

スポーツ まとめ
【山口和幸の茶輪記】ツール・ド・フランス取材にアベノミクスの恩恵はまずない!
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2015年ツール・ド・フランスのコースが発表になったので、その日から各ステージのゴール後に宿泊するホテル予約が始まった。個人でもネット予約が容易になり、ピンポイントで確実に手配できる。予約時にカード決済するか、現地でチェックアウト時に支払うか。このあたりは為替相場をにらみながらの判断だ。

ツール・ド・フランス取材において、どんな経費がかかるか。航空券、宿泊代が大きな部分で、2014年のように英国開幕だとその際の移動費もプラスされる。クルマ社会のツール・ド・フランスではレンタカーと燃料費、高速道路使用料や駐車料も加わる。飲食は経費にならないので会社の旅費規程で支払われる日当で補填する。

業務と密接に関わるのが通信料。ツール・ド・フランスのサルドプレスで高速無線LANを契約すると全期間で600ユーロ(約8万円)。さらに使い勝手のいいポケットWi-Fiをこれとは別に契約。フランスケータイを入手するのはローミング代を節約するための知恵だ。

最近のフランスのホテルはほとんど無料のWi-Fiが使えるようになったが、宿のみんなが接続すると送受信が遅くなって大容量の画像などが送りきれないこともある。こういったところにストレスを感じると23日間を無事に乗りきれないので、快適に仕事をするために経費を惜しんではいけないところがあるのだ。

日本から持ち込むパソコンとその周辺機材は故障に備えてすべて2つ用意する。15年ほど前はパソコンがダウンして、翌日に日本を発つという取材仲間に買ってきてもらったことも。あのときは真っ青になったし、もうあんな不安な気持ちはかんべんしてほしいという気持ちが強い。

ボクの場合、これらの経費は言ってみれば自腹だ。まずはすべて自分の財布から支払い、複数のメディアに原稿などを提供して原稿料をいただく。黒字転換するには1日10本以上の原稿をこなさなくちゃならない。円安が10%進めば取材経費は10%高くなるが、原稿料が10%アップするとは限らないのがツラいところでもある。

アベノミクスと日銀の金融緩和によって円安に拍車がかかる。2014年も1ユーロ135円で大変だったが、2015年は140円台か。ホテルのグレードを落とそうかな?
《山口和幸》

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