本格的な山岳区間に突入したジロ・デ・イタリア第8ステージで、ケガの痛みが残るために上りに不安があった新城幸也(ヨーロッパカー)だが、27分01秒遅れの112位で無事にゴールした。ケガは回復傾向にあり、上りに対しての調子のよさを感じ、少し安心したという。
この日は終盤にカテゴリー1級、2級、1級と山岳が続く179kmの山岳ステージ。スタートしてすぐにヨーロッパカーのペリグ・ケムヌーを含む10選手がエスケープグループを形成。メイン集団に8分30秒の差を付け、最初の1級山岳を目指した。
山岳に入ると、この中からトレックファクトリーのフリアン・アレドンド(コロンビア)がアタック。それに反応した2選手が加わり、3人が先頭となる。さらにアレドンドはアタックを繰り返し、1級山岳を単独トップで通過。
ヨーロッパカーのケムヌーは3番手で通過していくが、この時点ですぐ後ろには山岳のスペシャリストたちが引っ張るメイン集団が迫っていて、そこにいたチームエースのピエール・ローラン(フランス)が残り30km地点でアタック。ペリーグと合流し、単独で先頭を行くアレドンドを追った。
ローランはアレドンドに追いつき、1級山岳へ。残り4km地点でアレドンドが脱落。ピエールが単独で先頭に立つ。しかし、追撃した小集団がゴール250m手前でローランを吸収。そこから2選手が飛び出しランプレ・メリダのディエゴ・ウリッシ(イタリア)が今大会2勝目を挙げた。
「ピエールが本当に惜しかった。このあともピエールがステージ優勝できるチャンスはあると思うので、自分ができるだけのことをして助けたい。痛みはあるが、上りの調子はいい。ケガもだんだんよくなってきていると思うので、今はまだ我慢」と新城。
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