
2025年のメジャーリーグは、ナ・リーグ西地区の名門ドジャースが球団史上初の世界一連覇を達成して幕を閉じた。
ロブ・マンフレッド氏がコミッショナーに就任して11年目。タイブレーク制度にプレーオフ枠の拡大、来季はストライク判定でロボット審判によるチャレンジシステムが導入されるなど、大胆な改革が次々と行われている。
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■ロボット審判導入で改善なるか
米データサイト『アンパイア・スコアカード』によると、今季レギュラーシーズンでのドジャースは、投球と守備時にメジャー30球団で2番目に不利な判定(マイナス32.81ポイント)を下されたという結果が出ている。
一方で、打撃時にはメジャー7番目に有利な判定(プラス21.01ポイント)となっており、打者には恩恵が多かったと見られる。総合では30球団中23位(マイナス11.80ポイント)と振るわず、ポストシーズンでも出場12球団中8位に。ワールドシリーズで戦ったブルージェイズは、同2位と判定に助けられた場面が多かったようだ。
MLBは来季から、ストライクやボールを自動判定するシステム「ABS(Automated Ball-Strike)」、いわゆるロボット審判を導入する。球審が通常通りストライク/ボールを判定しつつ、選手(打者・投手・捕手のみ)がチャレンジを要求できる。各球団1試合に2度の権利が与えられ、成功すれば回数は減らないという仕組みになっている。
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