
球団初の2年連続世界一を成し遂げたドジャースだが、今オフの補強ポイントとして挙げられているのが、ブルペンを支えるクローザーの存在である。シーズン中にはリリーフ陣の不安定さが露呈しており、試合を締めくくる勝ちパターンの形成が最重要課題となっている。
こうした中、MLB公式サイトは26日(日本時間27日)に「ドジャースのクローザー探しを決定づける3つの質問」と題した記事を掲載。現時点での補強プランとその焦点を報じている。
◆ドジャースの“買い物リスト”を米メディアが予想 最優先は今オフの超目玉タッカーではなく、パドレスからFAのクローザーか
■本命はメッツからFAの守護神か
ドジャースは今季、タナー・スコット投手がクローザーを務めたが、防御率4.74と安定感を欠いた。ポストシーズンでは佐々木朗希投手が抑えとして起用され好投を見せたものの、来季は再び先発を担う予定。試合を締められる即戦力の抑え投手が最大の補強ポイントとされている。
記事を執筆したMLB公式のトーマス・ハリガン記者は、「3連覇を狙う上で“9回の謎”を解くことが鍵となる」と指摘。3つの問いを通じて、ドジャースの守護神問題に切り込んでいる。
まずは「答えはすでにロースター内にあるのか?」と述べ、現有戦力で対応可能かどうかを検証。スコットのほか、ブレイク・トライネン投手やカービー・イエーツ投手といった選手も候補に挙がるが、いずれも不安定な投球が続き、「このプランは期待通りには進まなかった」と厳しく評価している。
次に、「再びFA市場でトップクローザーを狙うのか?」とし、昨年に続きフリーエージェント(FA)市場に参戦する可能性を指摘。有力候補にはメッツのエドウィン・ディアス投手が挙げられている。ディアスは5年1億200万ドル(約153億円)という大型契約のうち残り2年を残し、契約破棄によってFAとなっており、高額な契約が予想される。
最後に、「リスクを冒して元オールスターに賭けるべきか?」と題し、スコットやディアスに代わる“第3のプラン”を提示。ヤンキースのデビン・ウィリアムズ投手や、カージナルスのライアン・ヘルズリー投手の名前を挙げ、オールスターの実績もある実力者の復活に期待する手もあると紹介している。
3連覇に向けてブルペンの再整備が必須とされる中、ドジャースがどのような戦略でクローザーの補強に動くのか。今後の動向に注目が集まる。
◆3連覇を狙うドジャースは「1億3000万ドルのオールスター内野手と契約すべき」 内野陣の高齢化指摘で27歳スターに白羽の矢



