
全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者は20日(日本時間21日)、巨人の岡本和真内野手が今オフにポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を見送る方針であると、複数の業界関係者の話として伝えた。
このニュースに、カブスの地元メディアが反応し、今後の移籍市場での可能性を論じている。
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■「非常に魅力的なターゲット」
岡本はNPB通算1074試合の出場で打率.277、248本塁打、717打点を記録し、3度の本塁打王、2度の打点王を獲得。かねてからメジャー挑戦の可能性が伝えられていたが、今オフの挑戦見送りの可能性が報じられた。
このニュースを受け、カブスの地元メディア『ブリーチャー・ネーション』は「日本の内野手・カズマ・オカモトに注目していたなら悪い知らせが届くかもしれない」と題した記事を掲載。ロメロ記者の一報を受けた今後への影響を伝えている。
記事では、ヤクルトから今オフにメジャー挑戦が伝えられている村上宗隆内野手とともに、岡本を注目銘柄の一人として評価。「29歳のカズマ・オカモトはNPBで長年にわたり素晴らしい成績を残しており、優れたコンタクト力とパワーを兼ね備えている。カブスや他の球団にとって、三塁手市場における非常に魅力的なターゲットだったはずだ」と論じている。
一方で記事内では、「オカモトとジャイアンツに何が起こったのかは定かではない。それでも、まだ希望は持てるかもしれない」とし、決定的な情報ではない点を指摘。「もしかしたらオカモトと彼のチーム、代理人との間で何らかの駆け引きがあるかもしれないし、水面下でMLB球団と交渉している可能性もある」と、米屈指の代理人が所属するスコット・ボラス・コーポレーションと契約する日本のスラッガーの今後に含みを持たせている。
なお記事では、日本の岡本、村上に加え、マリナーズのエウヘニオ・スアレス内野手、レッドソックスのアレックス・ブレグマン内野手も、今オフの有力な三塁手候補として挙げられている。そんな中、岡本が今オフの移籍を断念するのか、今後の動向に注目が集まる。
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