卓球女子が目指した2連覇&中国超え 好調のカットマン・橋本帆乃香を抜擢も“日本人キラー”崩せず 許した1年前の雪辱【アジア選手権】 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

卓球女子が目指した2連覇&中国超え 好調のカットマン・橋本帆乃香を抜擢も“日本人キラー”崩せず 許した1年前の雪辱【アジア選手権】

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卓球女子が目指した2連覇&中国超え 好調のカットマン・橋本帆乃香を抜擢も“日本人キラー”崩せず 許した1年前の雪辱【アジア選手権】
  • 卓球女子が目指した2連覇&中国超え 好調のカットマン・橋本帆乃香を抜擢も“日本人キラー”崩せず 許した1年前の雪辱【アジア選手権】

第28回 ITTF-ATTUアジア卓球選手権大会 2025」が、11日から15日にかけてインド・ブバネーシュワルで行われた。団体戦のみの開催となった今大会では、連覇を狙った女子が決勝で中国に敗れたものの、銀メダルを獲得した。

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■中堅と若手がかみ合った中国

日本女子は、前回大会で中国を下して金メダルを獲得。連覇を目指した今大会では、張本美和(木下グループ)、早田ひな(日本生命)を中心に、前回メンバーの大藤沙月(ミキハウス)、カットマンの橋本帆乃香(デンソーポラリス)、サウスポーの長﨑美柚(木下アビエル神奈川)と、多彩なメンバーを揃えて頂点を目指した。

焦点となったのがオーダーで、中澤鋭監督は準々決勝の北朝鮮戦で張本美、早田、大藤の3選手を起用。張本美と早田が相手エース、キム・クムヨンに敗れたものの、3-2で競り勝った。さらに準決勝のシンガポール戦では橋本を起用し、張本美、大藤とともに3選手を選択。3-0と力の差を見せつけ、中国との決勝にたどり着いた。

迎えた決勝で中澤監督は、橋本を第1マッチに抜擢し、今季好調のカットマンを2点起用。張本美、早田との3選手で中国超えを目指した。橋本は“日本人キラー”として知られる王曼昱相手に第1ゲームを奪うなど奮闘したが、粘り強いカット対応に屈して逆転負け。昨年、世界1位の孫穎莎に勝利していた張本美は、エース対決でリベンジを許し、早田は蒯曼の高い修正力の前に1-3で敗れ、銀メダルとなった。

日本は伊藤美誠(スターツ)、平野美宇(木下グループ)がメンバーから外れ、新たな5選手で挑んだ中、現在の世界ランキング上位5人を占める中国に雪辱を許した。女子トップ2の孫穎莎、王曼昱は健在ぶりを示し、早田に勝利した蒯曼という21歳も頭角を現した。新たな選手の台頭が求められる中、中国は中堅と若手がかみ合い、頂点をつかんだ。

日本女子は連覇を掲げた中で、ライバル・中国に金メダルを奪われた。引き続き激しい争いが予想される中、「打倒・中国」を掲げる日本の挑戦は続く。

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