
格闘技イベント「UFCファイトナイト・ラスベガス108」は2日(日本時間3日)、米国ラスベガスのUFC APEXにて開催。
メインイベントでは総合格闘家でフライ級6位の平良達郎がパク・ヒョンソン(韓国)に2ラウンド66秒、フェイスクランクで一本勝ちを収めた。
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■「120点のタックル」と絶賛
平良は2024年10月に当時同級1位ブランドン・ロイバル(米国)と対戦しプロ初黒星を喫して以来、10カ月ぶりの再起戦で見事な完勝を収めた。
第1ラウンド、序盤は平良が軽快なフットワークで積極的に打撃を放つ。平良はノーモーションの右ストレートを効かせてパウンドの体勢に入るも、パクに組みつかれグラウンドの展開に。途中立ち上がったパクだが、平良はバックに組み付きグラウンドに引き戻した。チョークを狙うがパクは冷静に対処し逃げ切った。
第2ラウンドは早い段階から平良がタックルを仕掛けた。実況を務めた川尻達也氏は「完璧なタックルですよ!」と興奮気味に語るほどのタックルで、フェンスにもたれたパクをリフトアップからテイクダウン。バックを奪うとフェイスクランクで締め捻り上げタップアウトで完勝した。
Dominant from start to finish 👏@TatsuroTaira with an impressive submission victory in round two! #UFCVegas108 pic.twitter.com/eQd8JFQKQX
— UFC (@ufc) August 3, 2025
平良は打撃でも寝技でも難敵パクを上回り完勝。川尻氏は「このレベルでこの勝ち方をするのはすごい」「120点のタックル」と絶賛した。
MMA戦績は平良が17勝(5KO、一本勝ち8)1敗、パクが10勝(4KO、一本勝ち5)1敗となった。平良は当初同級4位アミル・アルバジ(イラク)と対戦予定だったが、相手が負傷で急きょ欠場に。大会1週間前に対戦相手が変更となっていた。
試合後のマイクでは「試合は打撃とグラップリングをまぜながらの展開を予想していたので想像通り」だとし、「(前回ロイバル戦で敗れたこともあり)自分のスキルを見せる必要があった。チャンピオン、パントージャ、ジョシュア・ヴァン、ぜひ戦いたいです」と、タイトルマッチに名乗りをあげた。
He's wants his name thrown into the mix for a title shot 👀
[ #UFCVegas108 | @TatsuroTaira ] pic.twitter.com/RAxXe7Z4Sf— UFC (@ufc) August 3, 2025
現王者アレッシャン・ドリパントージャ(ブラジル)は前回ロイバルを下したジョシュア・ヴァン(ミャンマー)と対戦の機運が高まっている。果たして平良はタイトルに挑戦することができるか。
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